内容説明
スペインに魅せられて、旅し、住まうこと20数年。冷徹に見すえた、人間の尊厳、狂気・愚行の歴史とそこにしずかに身を置きつづけた著者の魂の遍歴。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤクーツクのハチコ
3
「フラメンコと闘牛、情熱の国」でもなく「ガウディなアートの国」でもない、フランコ独裁崩壊二年後のスペインの手記。厳寒と灼熱、極端な気候、土俗的な風習から漂うケルト以前の匂い、狂女王フアナに内戦の記憶を語る犬を連れた老人。異邦人の滞在記だ2018/01/06
やまみち
0
格調高い文体。素晴らしい。やはり、オーウェルの「カタロニア賛歌」を読まねば、と思った。2016/01/02
夏子
0
スペインの複雑な歴史を知る事の出来るエッセイ。昔旅行で訪れた時に見た景色を思い出しながら読んだ。2014/01/01