出版社内容情報
仏陀の誕生と基本思想,大乗仏教の成立,アジア各地への展開をわかりやすく述べるとともに,日本の仏教受容,鎌倉新仏教と近代以降の展開など日本仏教の解説にも力点をおく.現代を生きる私たちのための平明な仏教入門.
内容説明
仏陀の誕生と基本思想、大乗仏教の成立、アジア各地への展開をわかりやすく述べると共に、日本の仏教受容、鎌倉新仏教と近代以降の展開など、日本仏教の解説にも力点をおく。日本人の生活や価値観に大きな影響を与えている仏教の本質を知り、現代を生きる私たちにとっての仏教の意味を考えるための平明な入門書。
目次
第1章 仏教とはなんだろう
第2章 仏教誕生と大乗仏教の成立
第3章 中国・朝鮮仏教
第4章 仏教と古代の日本
第5章 鎌倉新仏教の世界
第6章 近世以降の日本と仏教
著者等紹介
松尾剛次[マツオケンジ]
1954年、長崎県愛野町に生まれる。東京大学大学院博士課程をへて、現在、山形大学教授、同大学都市地域学研究所所長。日本中世史、宗教社会学専攻。1994年、東京大学文学博士号を取得。日本仏教綜合研究学会会長
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感想・レビュー
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KAKAPO
29
岩波新書版の『仏教入門』が、インドにおける仏教史を中心に据えているのに対し、岩波ジュニア新書版の『仏教入門』は(もちろん仏教の芽生えから伝来についても解説していますが)、どちらかというと日本における仏教史と人物が主題となっています。これまでに読んだ仏教の本には載っていないエピソード「鑑真、失明の真相?など」も多く、興味深い内容ですし、仏教の開祖である釈尊の生涯はもちろん、仏教の進化?や伝来に携わった先人の生きざまも、現代に生きる私たちの指針になる内容ですので、先入観を持たずに読んでみることをお薦めします。2019/03/21
nowhereman
22
なぜ、日本の僧侶だけ妻帯可なのか?日本の仏教は偽物なのか?新宗教は何なのか?ダライ・ラマ14世は何者なのか?など、初歩的な自分の疑問を、次々と解き明かしてくれた。実家の宗派に関しても復習することができ、良い機会になった。大乗非仏説については、少ししか触れられていなかったので、他の本を漁ってみたい。最後に、心に残った仏陀の言葉を紹介します。「生まれによって賤しい人になるのではない。生まれによってバラモンになるのではない。行為によって賤しい人ともなり、行為によってバラモンともなる」(スッタニパータ)2015/11/15
umeko
15
これはわかりやすい!!基本的な部分は押さえつつも、鎌倉新仏教や近世以降の仏教の章は興味深く読んだ。平易な文章であっという間に読めるが、その内容は充実しており得した気分。2016/04/22
なの
13
非常に読みやすかった。 日本における仏教を簡潔に駆け足で解説してあり、参考になった。前段も面白く読めた。 仏教的な考え方を普段からしていることがよくわかった。、2020/04/25
かんがく
10
タイトルに偽りなく、仏教の重要な点をまんべんなく知ることが出来る。2021/04/16