角川選書<br> 霊性の哲学

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霊性の哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047035553
  • NDC分類 281
  • Cコード C0310

出版社内容情報

生きることを根源から支える霊性とは。仏教者・鈴木大拙。詩人哲学者・井筒俊彦。民藝の発見者・柳宗悦……。生と死の意味を真正面から問うた哲人たちの言葉をたどり、近代日本を貫く霊性の探究を鮮やかに描きだす。

【著者紹介】
1968年生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒。批評家。読売新聞書評委員、『三田文学』編集長。(株)シナジーカンパニージャパン代表取締役会長。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」で第14回三田文学新人賞評論部門当選。主な著作に、『井筒俊彦 叡知の哲学』(慶應義塾大学出版会)、『神秘の夜の旅』『魂にふれる』『池田晶子 不滅の哲学』(すべてトランスビュー)、『岡倉天心「茶の本」を読む』(岩波書店)、『涙のしずくに洗われて咲きいづるもの』(河出書房新社)など多数。

内容説明

小さな自己を超え、永遠を希求する魂の衝動。この熱き働きを霊性と呼んで探究した近代日本の哲人達が現代に語りかけるものとは。霊性論の先駆者、山崎弁栄。日本的霊性を説いた鈴木大拙。民藝に美と平和の祈りを見た柳宗悦。カトリシズムを超えて霊性を問うた吉満義彦。人々への寄与を哲学の使命と信じた井筒俊彦。ハンセン病者の尊厳を詠った詩人、谺雄二―。日本思想の奥底に脈打つ命と霊性の哲学を探る。

目次

第1章 光の顕現―山崎弁栄の霊性
第2章 大智と大悲―霊性の人、鈴木大拙
第3章 平和と美の形而上学―柳宗悦の悲願
第4章 文学者と哲学者と聖者―吉満義彦の生涯
第5章 コトバの形而上学―詩人哲学者・井筒俊彦の起源
第6章 光と憤怒と情愛―谺雄二の詩学

著者等紹介

若松英輔[ワカマツエイスケ]
1968年、新潟県生まれ。批評家。『三田文学』編集長。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。(株)シナジーカンパニージャパン代表取締役会長。2007年、「越知保夫とその時代」で第14回三田文学新人賞評論部門当選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

51
著者若松は従来宗教や哲学における霊性を、芸術、文学、科学に広げ、人間の様々な営為の中に霊性を見出す。近現代日本での霊性の表現者として、“光の顕現-山崎弁栄”、“大智と大悲-霊性の人、鈴木大拙”、“平和と美の形而上学-柳宗悦の悲願”、“文学者と哲学者と聖者-吉満義彦の生涯”、コトバの形而上学-詩人哲学者・井筒俊彦の起源”、”光と憤怒と情愛-谺雄二の詩学”を、章毎に取上げ、考察・論考を加えていく。知的好奇心が駆り立てられ、気付き・学びに溢れた良書だ。本書で知ったハンセン病差別と闘った詩人谺作品を読みたい。2018/03/19

tapioka

25
「霊性」について、若松氏の複数の講演を加筆編集した作品。「霊性」は初めて聞く人にはピンとこない概念で、言葉で説明するのが非常に難しい。私が近いと思った言葉はあとがきの「求道心」。たとえば、平和の本当の意味を深めて考えていくように、物事の真理や本質を探求していく姿勢です。少し宗教っぽさを感じますが、ここでの霊性は宗教を超えた概念で、異なる宗教であっても、他人と語り合うことが出来る真理のようなものです。深く考えながら読まないと理解出来ないですが、言葉でうまく表せないが大事なことを考えさせてくれる良い本でした。2017/12/11

ykshzk(虎猫図案房)

20
「それを渇望するあまり、その言葉の原意を知って内で育む前に、言葉だけを消費してしまう。」近代日本にとって「霊性」という言葉がそれであった。(となると安心・安全という言葉についても考える必要がありそうです。)霊性の近代史の可能性を探るのが課題、という本書。私にとっては「霊性」以前に「霊」を自分の中でどう捉えるのかを考えた本。鈴木大拙の章では、自分の地平が180度ぐるりとなるような感覚に襲われ、柳宗悦の章では、志村ふくみの語る宗教観にはたと気付かされる。「霊性」については、自分の中で答えをずっと探し続けよう。2021/07/03

テツ

9
自分自身では決して目にすることはできず言葉にすることもできないけれど、ぼくたちに常に寄り添っている「なにか」について。その「なにか」に人は名前と理屈をつけたがる。アニミズム的な世界観や、真に神々が跳梁跋扈していた(と感じられる)時代には「なにか」の説明はし易かっただろう。常に見られている。自分が何かしらの基準と規範から逸脱しているかどうかをジャッジされているきもちになる。そうしている「なにか」について、霊性というものをこの社会に生きる上でどう説明づけしたらいいのか。幅広く納得させる嘘は難しいよな。2023/07/13

ken

9
新書や選書の類ではここ数年で最も心が震えた。今まで若松の著書を一覧してみてもどこか統一感がなく「この人の専門はどこなのか」などと思っていたのだが「専門」といった考えこそ若松が批判するものだと知った。人間のうちには「霊」という、超越者と共鳴する芽が宿っていて、哲学や宗教や芸術などはその芽を開かせる営みだ。特にこの三者はそもそもが同根から生じている。そしてその営みを古今東西において実践してきた多くの人々がいる。彼らはみな別々の道をとって「霊」に肉薄した神秘家であった。そして若松自身もまた神秘家だといえる。2020/01/08

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