感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
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本巻はお釈迦様を信奉したインドの大国 コーサンビーの王 ウデーナ王と王を取り巻く女性のお話です。このお話では仏教の重要な教えの一つ「縁起」を強く受け取りました。物事、原因があるから結果がある。善因善果、悪因悪果という単純なものではなく、何がどう作用するかわからない。だからこそ、生きるのは難しいといえます。お釈迦様はこう仰います。「自分で蒔いた種は、自分で刈らねばならない。」どんなに辛いことが降りかかろうと、原因は既に過去にあるのですから、今は耐えるのみ。逃げてはいけないとおっしゃいます。(続く)2018/04/04