中公新書<br> サウジアラビア―岐路に立つイスラームの盟主

中公新書
サウジアラビア―岐路に立つイスラームの盟主

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  • サイズ 新書判/ページ数 252p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121011879
  • NDC分類 228.61
  • Cコード C1225

内容説明

広大なアラビア半島の砂漠地帯にあってメッカ、メディーナのイスラーム二大聖地を抱える国、サウジアラビア。世界の石油情勢の動向を支配するこの国の理解なしに中東と石油を理解するのは不可能である。それにもかかわらず、自由な取材活動が制限されていることもあり、そのイメージは依然として砂漠の王国の域を出ない。本書は建国から湾岸戦争後の今日に至るこの国の実像を、可能な限り広い視野からダイナミックに描き出す。

目次

序章 変貌するサウジアラビア
第1章 風土・民族・宗教
第2章 イブン・サウードの登場
第3章 アラビア半島の統一
第4章 石油の発見
第5章 OPECの創設
第6章 サウジアラビアの発展
第7章 サウジアラビアの石油政策
第8章 転機に立つサウジアラビア経済
第9章 サウジアラビア王制の安定性
第10章 揺らぐ王制の安定基盤
結びに代えて 岐路に立つサウジアラビア

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

4
アラブ産油国の雄であり、厳格な教義に基づく政教一致の社会であるサウジアラビアの歴史を、王家であるサウード家の勃興から1990年代初頭まで概観。統治の理論的主柱であるワッハーブ派の教義は国民国家形成を阻害し、潤沢な石油収入は国民を懐柔するための慢性的バラ巻き財政を生み、王家内部にも各部族との婚姻に由来する権力闘争が常にある。又、サウジ内部にはサウード家の本貫地東部内陸と古代以来の先進地である西部沿岸ヒジャーズ地方との伝統的対立もあった。やはり石油関係の解説が詳しく、欧米メジャーやOPECの関係もわかる。2020/03/24

(ま)

1
成り立ちからの宗教と世俗王権の相克と石油の盟主の苦悩と 1次ショック$10/bbl、2次$40/bblで大騒ぎだったんだ...2023/10/15

Chisaka

1
イスラムの歴史からサウジアラビアの発展、911との関係性、2030に向けた動きなどわかりやすく書いてあった。あまり知識がなかった分野なので非常に勉強になった2022/01/12

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