内容説明
教科書検定の是非をめぐってこれまで激しい論争が続いてきた。特に家永教科書訴訟と『新編日本史』検定問題はまったく異なる次元ではありながら、教科書検定がはらむ問題の根の深さを浮かびあがらせた。本書は、臨教審第一部会に属して教科書検定制度をめぐる本格的議論に参画した著者の体験をもとに、教科書の真にあるべき姿、その国際比較を初め、教科書検定の歴史と、現在における実態を詳細に辿りながら問題点を剔抉する。
目次
第1章 教科書はいかにあるべきか
第2章 欧米と日本の教科書制度
第3章 教科書検定制度の沿革と変遷
第4章 歴史教科書検定と近隣諸国
第5章 教科書検定制度の争点