新潮選書<br> 三日月(クレセント)の世紀―「大航海時代」のトルコ、イラン、インド

新潮選書
三日月(クレセント)の世紀―「大航海時代」のトルコ、イラン、インド

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784106003806
  • NDC分類 226.6
  • Cコード C0322

内容説明

一握りの西欧人の行動から、日本でも“大航海時代”と命名され、誰も疑わない世紀。はたして世界は“大航海”にのみ浮かれたっていたのか?この時代、真に世界史を動かしていたのは、オスマン・トルコ、サファヴィー朝イラン、インドのムガル、三大イスラーム帝国の存在だった。今までは“大航海の裏側”として軽視されがちだった、この三大帝国の勃興、隆盛、及び交流交渉の問題に、はっきり照準を合せてみた。

目次

1 昇りゆく三日月(オスマンの勃興;イラン高原の情勢;トランスオクシアナの情勢)
2 宙天の三日月(サファヴィー朝ペルシア;ムガル帝国中断と再興)
3 沈みゆく三日月(“ヨーロッパの病人”への道;確実な亡国への道;オーランゼーブの悲劇)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

5
いわゆる「大航海時代」、当時の世界のメジャーパワーだったオスマン帝国、サファービー朝ペルシャ、ムガール帝国の去就をヨーロッパからの視点ではなく、現地視点で概観する。西方への侵攻を続けていたオスマンの脅威に晒されていた中東欧諸国(フランスは敵の敵は味方の論理でオスマンと同盟)は、その背後に同盟国を求めて、アフリカ大陸を迂回するルートでペルシャやムガールと接触した。普通の世界史では、まるで当時から世界のメジャーパワーのように書かれているヨーロッパは、実際にはユーラシア大陸の西の端っこの途上地域だったのだ。2022/07/30

アキコ

0
大航海時代のトルコ、ペルシア、インドの3つの大帝国について書かれています。あまり日本では取り扱わない地域の歴史が丁寧に書かれています。3つのイスラームを軸とした大帝国について知りたかったので、とても興味深く読みました。白羊朝、黒羊朝について詳しく書かれていて良かったです。他の本を読んでもう少し知識をつけたら、また再読したいです。2017/12/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/138885
  • ご注意事項