内容説明
梁山泊の水辺で活躍した好漢たちの虚と実。義のため官に刃向かう108人の豪傑たちを描いた小説を、国家内国家組織、都市と交通関係、旅と越境、崩壊する家族等の視点から読みこむ。
目次
第1章 国中の国
第2章 旅をするひとびと
第3章 血縁と非血縁のひとたち
第4章 特異な武芸者たち
第5章 沸き立つ銭の世界
第6章 『水滸伝』と『南総里見八犬伝』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金目
3
宋時代の歴史研究家が水滸伝について解説するという、ある意味嫌がらせのような本。宋時代の歴史的事実と比較するので、水滸伝がお話としてどのあたりを「盛ってる」かがよく分かった。銅銭で3貫払おうとしたら20キロくらいになるとか、アウトローが結局権力者と同じ構造を作ってるとかって話が愉快。後世の作家は、こういった矛盾点に頭悩ませたんだろうなぁ2014/12/05
やまぐてぃ
2
吉川英治の水滸伝を読んだことがあったので、全体的にどんな話なのかと思ってこの本を購入。でもこれは水滸伝の周辺ばかりをずっと考察している本で、ほとんど水滸伝の物語を知ることができなかった。2012/01/09
mahiru123
1
水滸伝のストーリーが知りたくて読んだが、水滸伝当時の時代背景の考察がメインで、ストーリーの話はあまり無い。著者が歴史学者であって、文学者ではないからのようだ。まあそこそこ面白かったのでよし。2018/09/12
サアベドラ
0
新書にしても、せめてあと100ページぐらいは書いてよ。200ページって。水滸伝ならもっといい参考書があるはず2009/08/22
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