内容説明
そびえ立つ尖塔、内部に広がる一大空間。中世ヨーロッパのキリスト教信仰の深まりの中、刻まれ、組み上げられた石の構造物は神の国を表出する。ロマネスク、ゴシックを中心に美しき大聖堂に込められた意味を読む。
目次
第1章 教会堂の起源とその誕生
第2章 修道院建築―ロマネスクの世界
第3章 大聖堂(カテドラル)の成立―大聖堂で表現されているもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
6
「『創世記』によると…七日目を休息日とした。それゆえ、八という数字は、新たにはじまる数字になる…洗礼をも象徴する数字となり、洗礼堂は八角堂にされた…教会教父たちは八という数字を、復活を象徴する数と考えていた」聖堂の「円。それは天の形体であり神の無制限の統一性と…無限性と完全性を表わしている」「回廊は、修道僧たちが読書する空間であった。聖なる書は、読書後は回廊の壁に配された本棚の中に置かれた。そして彼らが眠りの誘惑に負けずに読書しているかどうかを判別するため、僧帽を深くかぶってはいけないことになっていた」2015/11/13
のんき
3
フランスのゴシック大聖堂を鑑賞するための手引き、という趣きの本。個人的にはゴシック式に至るまでの聖堂建築の流れの中でロマネスクが取り上げられているのでそこを読みたくて手に取った。第二章四節「クリュニー派とシトー派」に紹介されていた聖ベルナドゥスの逸話で柱頭彫刻に触れた部分が面白かった。2010/03/03
陽香
2
199210202016/02/09
(ま)
1
バシリカ・ロマネスクからバロックまで石の聖堂や荘厳する彫刻・絵画に籠められた思想や象徴するもの 殆どフランス...2023/01/31
takao
1
ふむ2021/08/03