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内容説明
「チェルノブイリ」が人々の故郷を、希望を、未来を奪い続けている。被害の大きい白ロシア、ウクライナ、ロシア共和国の集中ルポルタージュ。
目次
原子炉の爆発とその人体への影響
1990年、チェルノブイリ原子力発電所
何も知らされていなかった
白ロシア共和国とウクライナ共和国
汚染は広がり続ける
すべてが不足している
座談会―取材を終えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がっち
5
歴史は繰り返されるといったものだが、まさにそうである。ここに書かれている、汚染というのはフィクションではない。これから起こるだろうことのことも書かれている。今後のフクシマ近辺のことを考えると心痛むと同時に、自分たちも被害者であることが実感する。B2011/04/30
Aira
4
今月26日に25年目を迎えるチェルノブイリ事故。事故発生時の様子から、近隣に住む住人達がどのような被害を受けてきたのか、現地取材を元に書かれている。今後、福島原発近辺でもこの本で書かれたような被害が起こってくると思うと心が痛みます。なぜ過去の過ちを繰り返すのだろう。2011/04/14
更紗蝦
3
旧ソ連と日本の原発事故の対応は「事故直後に情報の隠蔽をした」という点で共通していますが、旧ソ連では原発作業員には高い月給や立派な住宅が提供されていましたし、汚染状況がある程度明らかになった後は疎開や保養にはかなり積極的でした。日本は旧ソ連のように物資が不足しているわけではないのに、なぜ、この本が書かれた頃(1990年)の旧ソ連ほどの対応ができないのでしょうか。2013/03/06
ねええちゃんvol.2
2
★★★★ 事故5年後のレポート。見学コースが2種類:1000μSv・5000μSv:どれだけ浴びる覚悟があるかで決める。まだ稼動している原発で働く人:おとぎの国のような町スラブジチで暮らし、大臣より高い給与をもらう。被爆:同じ線量なら、一度に照射を受けるより、長期にじわじわと被爆するほうが、ガン、白血病の発生率が高い。放射性物質:ある森では、98%は地表から2~4cmの層に。一般的には7~15cm、農場では25cmの深さに多い。 石棺:作り方も雑で、老朽化も進み、二重石棺計画がある。(5年前の話)2011/07/20