岩波新書<br> 日中戦争

岩波新書
日中戦争

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004203025
  • NDC分類 210.7

出版社内容情報

北京郊外の蘆溝橋付近で夜間演習中の日本軍に十数発の銃弾が打ちこまれた.この小さな事件をきっかけに,日本が中国との全面戦争という泥沼にはまりこんでいったのはなぜか.満蒙権益,満州事変,満州国建国など,日本近代の対中国政策を追いつつ,日中戦争という泥沼でのあがきが,太平洋戦争を避けがたいものにしていく過程を描く.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatohebi

5
戦争を客観的・学術的に記述するのは難しい。第一に当事国・第三国、さらにそれぞれの国内でも複数の勢力が入り乱れて、様々な立場の力学が働いて戦争へと動く。その全体像を俯瞰しがたいからだ。第二に過去の戦争は後知恵で裁断しがちだ。結果を知る現在から見て、どうしてもそこに繋がる要素だけを拾ってしまう。だが後世から見ていかに無謀な選択だったとしても、当時の立場に身を置いてみると、理に適った行動のように見えたということもあるだろう。本書は、本来全面戦争に至るまで何度も再考のチャンスがあったにも関わらず、なぜ開戦へ進ん→2022/02/24

スズツキ

4
現在の通説とかなり違うところもあったりするので、注意が必要。2015/03/26

うさぎさん

3
盧溝橋事件発端から日中和平まである程度詳細に述べている。 高校の世界史の授業以来日中戦争について知識を得ることどころか触れることもなく、読み進めていくうちに記憶が蘇る程度だったため、先に最低限の流れを頭に入れておくべきだった。 要因を掬いながら流れを追っていくため、固有名詞等に煩わされることもなく読みやすさはあったと思う。 版面がガタガタしているのが気になる…2016/09/24

横丁の隠居

0
どうも太平洋戦争の方にばかり目が向いて、日中戦争はなおざりにされている感がある。達成されるべき目標のない戦争であり、そもそも日本があの広大な中国を支配することなど誇大妄想に過ぎないといまなら思えるが、当時の「恐怖」はそういう理解を許さなかったのであろう。南京大虐殺は象徴的出来事ではあるが、日中戦争全体での双方の損失は甚大なものがある。日本人はこれを整理することなく、ここまで来てしまった。日中戦争をもう一度考えることなく中国や台湾との関係を整理することはできないだろう。2022/01/03

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