出版社内容情報
欧米の植民地学や日本の南方史研究の蓄積のうえに第2次大戦後新たに出発した東南アジアの歴史研究は,この四半世紀の間にアカデミズムとして確固たる地歩をしめた.本講座は,地域と時代を網羅した東南アジア史の全体像を求めて日本の学界がたどりついた地平を,歴史あるいは東南アジアに関心をもつすべての人に語りかけるものである.
内容説明
研究動向・史料などの面で本編全9巻を補足し、あわせて巻を越えた問題について整理や提起を試みる。「東南アジア史研究の過去・現在・未来」では世界の東南アジア史研究の流れを振り返り、1「東南アジア史・注目の1冊」と2「原史料と文書館」で1990年代以降の最新の研究成果や史料状況を紹介する。今後の東南アジア史研究が目指す方向、日本の学界と本講座の位置などをよりよく理解できる、読者各層のための新趣向のガイド。本編全9巻の索引を付載。
目次
東南アジア史研究の過去・現在・未来(市民権を獲得した東南アジア史研究;三つの東南アジア史;21世紀の東南アジア史研究)
1 東南アジア史・注目の1冊(金属器の編年問題;美術・建築史の現在;東南アジア的王権論 ほか)
2 原史料と文書館(金石文;ベトナム史料;カンボジア年代記 ほか)
3 索引
著者等紹介
石井米雄[イシイヨネオ]
1929年生。神田外語大学学長
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