出版社内容情報
京大・鎌田浩毅教授 渾身の地球科学論!地球はどのような構造なのか そして、日本はなぜ自然災害が多いのか
「地球の基礎知識」を知り、自然に対する畏敬の念を持ち、震災や噴火などの災害に備えるために。
現代文明はあらゆるところに矛盾をかかえ、その行き場所を見失い、新たな争いが生まれ、ますます混迷の時代を迎えようとしている。このようなときこそ、人間とはどのような存在なのか、自らを見つめ直さなければならない。人類は、生きる権利が自明のもの、生まれついてのものと思い込んでいるが、実際には地球という母なる大地に生かされているちっぽけな存在である。地球の自然環境がなければ、生きていけない。
地球とはどのような構造をしているのか、現在の地球の自然環境はどのようにできてきたのか、人間の生活の場所である地面(大陸や島)は永遠に続くのではないことを知ることで、地球のダイナミズムと人間の関係を理解する。
第1章 地球の誕生
第2章 地球の内部構造
第3章 プレート・テクトニクスという考え方
第4章 地球環境はどのようにできたか
第5章 世界遺産で見る地球の歴史
第6章 日本列島と人類の歴史と気候の変動
第7章 地球の鉱産資源とエネルギー資源
第1章 地球の誕生
1-1 地球はどのようにできたか ? 原始地球の姿
1-2 地球上の大気はどのようにできたか
1-3 水や海はどうしてできたのか?
1-4 月はどのようにしてできたのか?
第2章 地球の内部構造
2-1 地球の内部構造はどこまでわかっているのか?
2-2 地球の内部を調べる方法とは?
2-3 地球の内部は熱いのか?
2-4 マントルの構造
2-5 マグマとは何か?
2-6 火山と噴火
第3章 プレート・テクトニクスという考え方
3-1 大陸は移動する?
3-2 プレートとは何か?
3-3 軟らかい岩石と硬い岩石
3-4 プレート・テクトニクスで説明できること
3-5 地殻変動と現在の世界ができるまで
3-6 断層はなぜできるか?
3-7 プレート・テクトニクスの弱点とは?
3-8 プレートはプルームへ変わる
3-9 プルーム・テクトニクスで解決?
第4章 地球環境はどのようにできたか
4-1 現在の地球環境ができるまで
4-2 地球の磁場が生命を守っている
4-3 オゾン層はどのようにできたか
4-4 地球の大気はどのようになっているのか?
4-5 地球上の気象ができるまで
4-6 最古の生命とは?
4-7 恐竜だけではない!?生物の大量絶滅は何度も起こった
第5章 世界遺産で見る地球の歴史
5-1 世界遺産の中に見られる壮大な地球の姿
5-2 地球の歴史が見られる世界遺産88カ所
第6章 日本列島と人類の歴史と気候の変動
6-1 日本列島の形ができるまで
6-2 第四紀とチバニアン
6-3 北海道と本州の動植物の種類が異なる理由
6-4 日本列島の特徴
6-5 気候変動と人類
6-6 地球は絶えず気候変動をくり返す
6-7 地球の公転軌道の変化と氷河期
6-8 これから地球は温暖化するのか?
第7章 地球の鉱産資源とエネルギー資源
7-1 地下資源にはどんな種類があるか
7-2 プレート・テクトニクスと地下資源
7-3 金属資源にはどんなものがあるか
7-4 金属鉱床の種類
7-5 日本にある金属資源
7-6 非金属資源やその他の地下資源
7-7 エネルギー資源にはどんなものがあるか
鎌田 浩毅[カマタ ヒロキ]
著・文・その他
感想・レビュー
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鈴川愛夏
三谷銀屋
たつ
たつ
cocolate