内容説明
本書は、基礎と応用および理論と実験の両面から、現代固体物理学の立体像をバランスよく描いた好評テキスト『固体物理学』の改訂新版!前半の7つの章で、化学結合・結晶構造・格子力学・バンド理論など伝統的な1電子近似の固体論が体系的に記述され、後半の5つの章では、近年特に発展著しい磁性や超伝導および半導体物理等の分野が詳しく解説されている。章末につけられた17編のパネルでは、先端分野の実験で用いられる代表的な物性測定法およびその原理が詳述され、本文の理解を深めるとともに、より高度な研究への糸口を示唆している。
目次
固体における化学結合
固体の構造
周期構造からの回折
結晶中の原子の動力学
熱的性質
固体中の「自由」電子
固体の電子バンド構造
磁性
電子の運動と輸送現象
超伝導
物質の誘電的性質
半導体
著者等紹介
石井力[イシイチカラ]
1940年満州チチハル市生まれ。1968年東京大学理学系大学院博士課程中退。理学博士(東京大学1972年)。東京大学理学部助手、トロント大学物理教室客員研究員、東京理科大学理学部助教授を経て、1985年より同教授。専門は物性物理学(低温物性および磁性の理論)
木村忠正[キムラタダマサ]
1943年横浜市生まれ。1971年東京大学大学院博士課程修了。工学博士。電気通信大学講師、同助教授を経て、1987年より同教授。2003年度同副学長、2004‐2005年度国立大学法人電気通信大学理事、副学長。専門は半導体材料、デバイス、故障物理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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