ブルーバックス<br> 記憶のしくみ〈上〉脳の認知と記憶システム

個数:

ブルーバックス
記憶のしくみ〈上〉脳の認知と記憶システム

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年05月17日 11時09分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062578424
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0247

出版社内容情報

記憶には短期記憶と長期記憶がある。脳の中でどのように振り分けられるのか。神経細胞に作用して記憶を操る分子のしくみを解き明かす記憶するとはどういうことなのか?
ノーベル賞学者が書いた新しい脳と記憶の教科書。カラー図解

上巻では、記憶は人の存在・個性(その人が誰であるか)を決定する基本的な生理機能であり、記憶には種類があり大きくは二つに分類されることを具体的な証拠をあげて説明していきます。その一つは、陳述記憶であり、これは言葉で説明できる出来事(エピソード)に関するもので、意識できる記憶です。もう一つは、運動技能や反射などの非陳述記憶であり、このグループに属する記憶は、説明することができないばかりではなく、意識することもできません。記憶には種類があることを決定的に裏付けた患者H・Mの症例についての記述は、上巻の中でも最もエキサイティングな部分です。つまり、難治性てんかん治療のため海馬を含む側頭葉の摘出手術を受けたH・Mは、術後にてんかんは軽快したものの、悲惨にも陳述記憶は失われ、非陳述記憶は健常人と同様に保存されていることが、ブレンダ・ミルナーらによって発見され、この事実はその後の記憶研究に大きな影響を与えました。軟体動物のような比較的単純な神経系の動物でも、非陳述記憶ははたらいていて、この種の記憶が神経細胞のつなぎ目(シナプス)でどのように作られるかの説明は、上巻のもう一つのクライマックスです。

第1章 心から分子へ
第2章 非陳述記憶のための修飾可能なシナプス
第3章 短期記憶のための分子
第4章 陳述記憶
第5章 陳述記憶のための脳システム


エリック.R・カンデル[エリック.R カンデル]
著・文・その他

ラリー.R・スクワイア[ラリー.R スクワイア]
著・文・その他

小西 史朗[コニシ シロウ]
監修

桐野 豊[キリノ ユタカ]
監修

内容説明

記憶はどのように組織化されるのか?記憶の種類、記憶を司る分子、学習とシナプス可塑性を中心に解説。ノーベル賞学者が書いた新しい脳と記憶の教科書。

目次

第1章 心から分子へ(心理学的過程としての記憶;行動主義革命 ほか)
第2章 非陳述記憶のための修飾可能なシナプス(非陳述記憶のもっとも単純なケース、それは馴化(慣れ)
脳の信号伝達要素としてのニューロン ほか)
第3章 短期記憶のための分子(鋭敏化の研究から得られたヒント;セカンドメッセンジャー系 ほか)
第4章 陳述記憶(陳述記憶の符号化;陳述記憶の貯蔵 ほか)
第5章 陳述記憶のための脳システム(短期記憶は即時記憶と作業記憶に分けられる;長期記憶 ほか)

著者等紹介

スクワイア,ラリー・R.[スクワイア,ラリーR.] [Squire,Larry R.]
カリフォルニア大学医学部サンディエゴ校教授。専攻は精神医学・神経科学・心理学。米国科学アカデミー会員。米国心理学協会の科学貢献賞はじめ多数の受賞

カンデル,エリック・R.[カンデル,エリックR.] [Kandel,Eric R.]
コロンビア大学神経生物学行動センターを創設し現在も同大学教授。ハワード・ヒューズ医学研究所上級研究員、米国科学アカデミー会員。ノーベル生理学・医学賞はじめ多数の受賞

小西史朗[コニシシロウ]
1944年生まれ。東京医科大学医学部講師、早稲田大学教授などを経て、徳島文理大学薬学部教授、神経科学研究所所長

桐野豊[キリノユタカ]
1944年生まれ。九州大学教授、東京大学教授、東京大学薬学部長、東京大学理事・副学長を経て、徳島文理大学学長・香川薬学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おりん

30
必要に迫られて再読。重要な部分にマーカーを引きながら読む。心理学及び分子生物学の見地から記憶について科学的にアプローチした本。面白く読むには、大学レベルの分子生物学の知識(セカンドメッセンジャー等)が必要だと思われる。記憶の性質とメカニズムについて、沢山の実験内容とともに紹介しており、理解するのに骨が折れる。が、よくこんな実験を思いつくなと思わされることもしばしば。結果だけ聞くとふーんと思うけれど、実験系の確立は相当難しいと思う。その上で良くない結果が得られることも珍しくないだろうし。2017/11/20

kaizen@名古屋de朝活読書会

20
#説明歌 心理的生物記憶電子的シナプスニューロン伝達物質2018/01/23

loanmeadime

19
神経科学が専門でノーベル賞学者のエリック・カンデルと精神医学・心理学が専門のラリー・スクワイアの共著。カンデルが記述した章は分子生物学的な詳細な説明が多く、読むのにいささか難渋したけど、脳みそも胃袋も同じシステムの使いまわし、われわれが自転車乗るのもウミウシが刺激に反応するのの同じしくみ、ということが判り興味深かったです。意識的に思い出す陳述記憶は生物学的なアプローチに限界があり、認知心理学的な研究とシステム生物学アプローチをスクワイアが紹介してくれています。海馬と大脳新皮質との協働というのも面白かった。2022/11/10

WATA

19
記憶の仕組みについて、今までの研究結果をまとめた本。一線級の研究者が書いているため、内容は高度。この上下巻を読むだけで脳の仕組みを網羅的に知ることができるが、ちょっと値段が高いのが玉にキズ。2014/01/28

みき

12
記憶の仕組みは、一部とても原始的なものだった。神経細胞の記憶貯蔵にかかわる経路は、腸や腎臓、肝臓などの細胞にも長期的な作用を引き起こすために使われている。たしかに感情はホルモン分泌によって引き起こされる部分があるし、腸管の動き、鼓動の速さは感情的であったりする。つまり、心イコール脳ではないように、人間とは脳に限らない身体的意識を生きるものであり、記憶システムの汎用性もまたそれを表しているのではないかと考える。脳を解明するとそれが決して世界体験にとって特別な存在ではないとわかる気がする。2022/02/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7485197
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。