感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
怜
19
愛でした。切なぁい(u_u)2014/07/31
LUNE MER
18
不連続殺人事件その他諸々収録。色々な意味で昭和初期の推理小説の雰囲気を体現している作品。歴史的な意義はあると思うのだが、面白かったかと言われると個人的には読むためにとりあえず読み切ったという感じ。ヴァン・ダインやクイーンの絶世期は本作より20年ほど遡るわけだが、今読んでもなお面白いアメリカの黄金期って凄いね。2022/09/16
藤月はな(灯れ松明の火)
18
野崎六郎氏の「イノチガケ」でオマージュ元かと思った「不連続殺人事件」は所々に挟まれる安吾氏の探偵能力のない懸賞者たちへの皮肉がなかなか本格に対して真摯な一面が垣間見えて面白いです。「アンゴウ」の結末とアニメ「UN-GO」の原作でもある「明治開化 安吾捕物帖」に登場するお梨絵が可愛かったです。アニメは見ていませんが早川文庫の「UN-GO 因果論」では虎之助→虎南、お梨絵→梨絵、勝海舟→海生の性格などが違っていたので比較しても面白いかもしれません。2012/03/26
eihuji
13
不連続殺人事件は作中で「読者に挑戦」的な趣向が凝らされ興味深いが、その読者を揶揄するかのような時に辛辣な安吾の発言の節々に自信と背中合わせの不安が感じられてならない。解説によれば、安吾は当時の日本探偵小説に不満があったとの事。不明の僕にその頃の探偵小説界の状況は想像もつかないが、読者への挑戦の衣を纏いつつその実、同業者への挑戦ではなかったのではないか。それはさておき、安吾の画像をみるたび、イッセー尾形に似てると思う。とても、凄く、思う。 2017/10/11
才藤清彦
10
代表作『不連続殺人事件』から『安吾補物帳 』に至るまでボリュームたっぷりの一冊。文体には時代を感じるものの、ストーリーもプロットも時代を超えても読み継がれている理由がわかると思います。2019/08/21