出版社内容情報
心の哲学の最重要論文を集めた翻訳。本シリーズ「Ⅰ 人間篇」と対応する構成となっている。
関連書:信原幸弘『心の現代哲学』、河野哲也『エコロジカルな心の哲学』(小社刊)ほか
序論 心の哲学の基本問題(信原幸弘)
1 心は因果的な力をもちうるか
2 志向性と機能
3 クオリアはいかなる存在か
4 心の運命
第一章 随伴的かつ付随的な因果(ジェグォン・キム《金杉武司訳》)
解題
1 随伴的因果
2 付随的因果としてのマクロ的因果
3 メレオロジー的付随性とミクロ的決定論
4 付随的因果としての心的因果
第二章 バイオセマンティックス(ルース・ギャレット・ミリカン《前田高弘訳》)
解題
1 目的論に訴えることの問題点
2 表象の消費に焦点を移す
3 生物意味論的アプローチの利点
4 俗流ダーウィニズム?
5 人間の表象とバクテリアなどの表象との違い
第三章 経験の内在的質(ギルバート・ハーマン《鈴木貴之訳》)
解題
1 問題
2 志向性
3 第一の反論の評価
4 知覚と理解
5 スペクトル逆転
6 結論
第四章 消去的唯物論と命題的態度(ポール・M・チャーチランド《関森隆史訳》)
解題
1 なぜ素朴心理学は理論なのか
2 なぜ素朴心理学は(本当は)誤っているかもしれないのか
3 消去への反論
4 機能主義の保守的性格
5 素朴心理学を超えて
第五章 個体主義と心的なもの(タイラー・バージ《前田高弘訳》)
解題
1 用語にまつわる問題
2 思考実験
2-a 最初のケース
2-b さらなる例示
2-c 思考実験の敷衍と描写
2-d 作為動詞と指標的指示のパラダイムからの独立
3 再解釈
3-a 方法論
3-b 不完全な理解と再解釈の標準的なケース
3-c 思考実験を再解釈する四つの方法
3-d 再解釈を主張する哲学的議論
4 適用
5 心的なもののモデル
あとがき
事項索引
人名索引
内容説明
もはや古典となっている必読の論文を集成。表象、意識、心と物の関係などの主要な論点に有力な解答を与える。
目次
心の哲学の基本問題
第1章 随伴的かつ付随的な因果
第2章 バイオセマンティックス
第3章 経験の内在的質
第4章 消去的唯物論と命題的態度
第5章 個体主義と心的なもの
著者等紹介
信原幸弘[ノブハラユキヒロ]
1954年兵庫県生まれ。現職、東京大学大学院総合文化研究科助教授
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