シリーズ心の哲学〈3〉翻訳篇

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  • サイズ B6判/ページ数 276,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326199266
  • NDC分類 108
  • Cコード C3311

出版社内容情報

心の哲学の最重要論文を集めた翻訳。本シリーズ「Ⅰ 人間篇」と対応する構成となっている。

関連書:信原幸弘『心の現代哲学』、河野哲也『エコロジカルな心の哲学』(小社刊)ほか

序論 心の哲学の基本問題(信原幸弘)
1 心は因果的な力をもちうるか
2 志向性と機能
3 クオリアはいかなる存在か
4 心の運命

第一章 随伴的かつ付随的な因果(ジェグォン・キム《金杉武司訳》)
解題
1 随伴的因果
2 付随的因果としてのマクロ的因果
3 メレオロジー的付随性とミクロ的決定論
4 付随的因果としての心的因果

第二章 バイオセマンティックス(ルース・ギャレット・ミリカン《前田高弘訳》)
解題
1 目的論に訴えることの問題点
2 表象の消費に焦点を移す
3 生物意味論的アプローチの利点
4 俗流ダーウィニズム?
5 人間の表象とバクテリアなどの表象との違い

第三章 経験の内在的質(ギルバート・ハーマン《鈴木貴之訳》)
解題
1 問題
2 志向性
3 第一の反論の評価
4 知覚と理解
5 スペクトル逆転
6 結論

第四章 消去的唯物論と命題的態度(ポール・M・チャーチランド《関森隆史訳》)
解題
1 なぜ素朴心理学は理論なのか
2 なぜ素朴心理学は(本当は)誤っているかもしれないのか
3 消去への反論
4 機能主義の保守的性格
5 素朴心理学を超えて

第五章 個体主義と心的なもの(タイラー・バージ《前田高弘訳》)
解題
1 用語にまつわる問題
2 思考実験
2-a 最初のケース
2-b さらなる例示
2-c 思考実験の敷衍と描写
2-d 作為動詞と指標的指示のパラダイムからの独立
3 再解釈
3-a 方法論
3-b 不完全な理解と再解釈の標準的なケース
3-c 思考実験を再解釈する四つの方法
3-d 再解釈を主張する哲学的議論
4 適用
5 心的なもののモデル

あとがき
事項索引
人名索引

内容説明

もはや古典となっている必読の論文を集成。表象、意識、心と物の関係などの主要な論点に有力な解答を与える。

目次

心の哲学の基本問題
第1章 随伴的かつ付随的な因果
第2章 バイオセマンティックス
第3章 経験の内在的質
第4章 消去的唯物論と命題的態度
第5章 個体主義と心的なもの

著者等紹介

信原幸弘[ノブハラユキヒロ]
1954年兵庫県生まれ。現職、東京大学大学院総合文化研究科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

quolc

0
バージ「個体主義と心的なもの」は一旦スキップ2014/05/10

borisbear

0
ミリカン論文の解題が一部変だと思います。「心的表象の内容は表象と世界との対応関係で決まるというが、その対応関係とは何かを問うことが志向性の理論の中心的課題であり、その点でミリカンは重大な論点を先取りしているのではないかという疑念は禁じえない」訳者さんはそうコメントしているが、それって答えが本文64ページにこれ以上ないほど明確に書かれていると思う(信頼できるいい翻訳と思っています)2020/09/12

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