新潮文庫<br> 住まいとほどよくつきあう

新潮文庫
住まいとほどよくつきあう

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101312118
  • NDC分類 527.04
  • Cコード C0177

内容説明

「いかに住まうか」は「いかに生きるか」ということ。30年にわたって住宅設計をてがけてきた建築家が提案する住まいと暮らしのヒントの数々。「内開きの玄関扉の意味」「リビングルームの重心について」「明かりと窓と薄暗がりの関係」等々。一戸建でもマンションでもまだまだ出来る工夫は沢山。暮らしの基本を考えながら、より良い住まい方=生き方を探る洒落っ気たっぷりの好エッセイ集。

目次

さようならモダンリビング、こんにちは―
主婦たちのミステリアスな午後
住宅設計者の嘆き
設計者と住み手はすれ違う
結局はマンションなのだろうが
マンションと一戸建て、ドウ違う
アメリカの住宅地で
手入れのいらない黒い箱
背広は吊るし、家具は出来合い
干し物の美学
インテリアはカルチュアたるか
住まい方はしまい方。
和風風和風と現代風和風
今日もまた花を買わず、病後の日々
自然と共に生きること〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きりぱい

5
外開きの玄関扉というのは、日本の住宅事情でたたきが狭いという理由以外に技術的なむずかしさもあったようで。へえーなるほどねえと。他は、自身も家事をする身となって、こんな数時間で片付いてしまう家事の後、主婦は何をして過ごしているのか不思議でしかたない(ぎくっ!)と「主婦たちのミステリアスな午後」や、「干しものの美学」「薄暗がりの教訓」「床のこと」辺りが面白かった。戦後の住宅の移り変わりに伴って変わるライフスタイルに、施主の身になってめぐらす失敗と反省など、建築家としての立場からの住まいのヒントが面白い。2012/10/13

relaxopenenjoy

0
宮脇氏エッセイ2冊目。故人はスマートでスーパー主夫で熱意があり仕事熱心で家族思いで、でもどこか人間味がありクスっとさせられる。1980年代の連載だから、多少時代は感じるものの、照明に関する話(谷崎の陰翳礼讚に通ずる!)やカーペットに関する話などすごい共感。我が家も今の賃貸に入居した時、よくある天井取り付けの2連の円形蛍光灯を安易に3つも買ったことを激しく後悔している。干し物の美学も面白い。これから家を建てる人にも、買う人にも、建築に興味がある人にも。2017/08/21

kira

0
設計者かつ、住居を多く設計された著者の豊富な見識や、つっこみに色々と面白く拝見しながら、「なるほど!」と思うことも色々ありました。 何より、ご本人が楽しそうです!仕事もこんなに楽しく出来るとさぞ、幸せでしょうね!2012/10/12

YPG

0
「空間の重心を低くする」には思わず膝を打った。 椅子は35cm、テーブルは65cm。 ▶︎ダイニングに45cmの椅子は高すぎるのだ。家族団欒の場所なのに、子供は椅子によじ登って足をプラプラさせて落ち着く訳がない。 ▶︎与えられた家や定型化された家具を鵜呑みにしないで、「こんな風なら楽しいんじゃないか」を考えるようにしよう。 2021/12/30

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