講談社学術文庫<br> わが師わが友

講談社学術文庫
わが師わが友

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  • サイズ 文庫判/ページ数 110p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061580558
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0140

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

19
人間は内側の動力(意志・自由)により動く(=生きる)べきか、外側の動力(義務・形式)により生かされるべきか。どちらがより生産的か。前者即ち自由の力を教えてくれる本。だが自由による生産は計画が立たず無駄が出るから、システムとしては合わない。「不思議なことだが、まあとにかく研究しろと、なにもいわずに月給だけをいただいてみると、別に何時から何時まで出勤しろといわれるわけでもないのに、良心が黙っていられなくなるのである。勤務評定などもちろんないから、朝ねぼうも自由だが、うちへ帰って晩めしをたべたあと、また出勤して2020/05/15

yurikos

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ハイゼンベルクの「部分と全体」とは全然違って面白い。2017/10/29

ダージリン

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個人的には朝永振一郎さんの文章は湯川さんよりも好きである。ドイツ時代の多いに憂いに満ちた日記は当時の心情を良く伝えてくれる。ナチスドイツのズデーデン地方併合が話題に出てきたり、当時の世情にも大いに興味がそそられた。それにしても、当時の理研のような科学者の楽園は現代にも必要であろう。朝永さんとまでは行かなくとも、優秀な科学者が育つ環境をつくることは日本の喫緊の課題だ。2012/11/30

ステビア

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おもに理研時代とドイツ時代。理研いいなあ。2012/06/10

yabazo

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朝永さんの日記などを収めたもの。ドイツのライプツィヒに滞在した1年ちょっとの「滞独日記」では、散歩してビールやワインを飲んだり映画を観たりと物理はあまりやる気にならない様が語られ、しばしばエロスな感慨が添えられる。日記以外でも戦前戦後の理化学研究所の様子や、当時の理論物理学者たちの雰囲気を語るのです。かつて私が所属していた素粒子論研究室の雰囲気もその流れの延長線上にいたのだと思い、なんだか当時に戻ったような気持ちになってくるのでした。「鏡の中の世界」や「数学がわかるというのはどういうことであるか」も秀逸。2024/03/17

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