はりつけの刑にさた兄と妹。妹思いの兄長松は、死の直前ベロッと舌を出し、妹を笑わせようとした。
... ベロ出しチョンマ」というオモ毛をハの字に下げて、ベロッとベロを出してやるんだ。するとウメは笑い出さずにはいられない。チャがある。チョンマは長松がなまったもの。人形で、両手を広げ十字の形に立っている。背中の輪を毎晩、父ちゃん母ちゃんや村の ...
... ベロだしチョンマ」というのをご存じか?チョンマという男の子はいつもベロを出して変な顔をして幼い妹を笑わせていた。ある時、チョンマの家族が百姓一揆かなにかの罪で全員死刑になるのだ。磔にされた幼い妹は恐怖のあまり泣きじゃくっている。それを見 ...
... ベロ出しチョンマ』は、人間解放をめざす、(佐藤通雅「斎藤隆介論―「ベロ出しチョンマ」を中心に―」「日本児童文学」 7 ・ 8 )死に行く者の自己正当化、自己満足、そして残された村人の無力な姿――『ベロ出しチョンマ』読後に残るのはそれである。思うに ...
... ベロ出しチョンマ」(『ベロ出しチョンマ」理論社 66 ・ 11 所収)のラストシーンも笑いに満ちている。刑場の場面だ。父親が江戸将軍家へ直訴をした罪の連座で、長松とウメの兄妹も磔柱に上げられる。槍の穂先がギラギラッと光る。磔柱の上で、ウメが虫を ...
272 (名作の愛蔵版『ベロ出しチョンマ』理論社)とうらめしそうに、だんだん小さくなってゆく肩車の親子の姿をにらんでいた。モウヒトイキダッタノニオシカッター!死神は、徳利と一緒にどんぶらどんぶら河鹿川を流されながら、このことを母ちゃんに一番先 ...
... ベロ出しチョンマ」さいとうりゅうすけかんべじゅんきち神戸淳吉『七いろの童話集』 ひまるちゅううさんずえんま十人の裁判官のうち 93 ガラスの写真死神どんぶらお医者さんのねんぶつ鎌倉とんびガンぶろ木馬がのった白い船じぞうさまかまくら.
... ベロ出しチョンマ」などの名作が、今でも消えない印象を残しています。