最新研究を踏まえ,不朽の名著の完訳決定版
... 演劇原理論(第一回~第八回)と、演劇活動に伴う現実的な諸条件を述べた後半部の演劇改良論第九回~第十四回)とに大別できる ... ハンブルク演劇論』は、レッシングにとってフランス古典主義と啓蒙主義のフォーマリズムを後に置き、シュトゥルム・ウント ...
... ハンブルク演劇論」とに共通して流れレッシングの批評の本質に、更に言えばこの二つの批評作品が、この英訳に接した時の漱石 ... 論と演劇論とは、同じように密接なつながりと重要な意味あいを持っているからに他ならない。英訳「ラオコーン」への書込み ...
... 演劇論の分析で確認した「無限の多様さを持つ自然」の語句につながり、「空想の翼」が芸術における想像力を意味するもので ... ハンブルク演劇論』と読み進む中で、漱石のレッシング体験はより意味深いものに、文字通り「生成」して行くのである。美術論へ ...
... 論もその例外ではない。それはアリストテレスいらいの伝統であって、実践的な教えや芸談の域をすぐにつきぬけて、心理学的・生理学的な一般論に結びつき、論理的命題とその議論という形であらわれてくるのが常である。たとえばレッシングがその『ハンブルク ...
... ハンブルク演劇論に照らしてみたエミリア・ガロッテイ」( “ Emilia Galotti ” im Lichte seiner , Hamburgrishen Dramaturgie “ , 1938 )をとりあげてみる。デイルタイは,「ハンブルク演劇論」と「エミリア・ガロッティ」との関係を肯定する立場に立って ...
... ハンブルク演劇論 Hamburgische Dramaturgie に於いて、シェークスピア支持の態度をつよく表な傾向も、總べてそこから生れて来ます。たとへば、ドラマトルギーのうへの「三一致」でありますが、フランスに於いてアリストテレスの「詩」が翻譯されたのは一 ...
... 演劇・改良 ... ハンブルク演劇論』を源流として、ゲーテのワイマインマーール宮廷劇場の運営態度を経て、カール・レーベレヒト・マン(一七九六~一八四〇)のデュッセルドルフにおける模範劇場 あるとはいえ、当年の時潮の ののみでも、文園戯曲論争・罪過論 ...
... ハンブルク演劇論』のエッセンスを、見事にすくい上げている。原著には小見出しはないが、この英訳はわかりやすい小見出しを付しており、その意味でも漱石にとって親しみ深かったろう。独文の原典からの全訳 ... ハンブルク演劇論』への関心 3 けなのである。