ユーラシア・ブックレット
ウラジオストク―混迷と希望の20年

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784885959035
  • NDC分類 229.25
  • Cコード C0336

内容説明

2012年APEC首脳会議開催で注目を集める、かつての国際都市ウラジオストク。その期待と失望の変遷。

目次

第1章 ウラジオストクの概況と歴史(ウラジオストクの概況;ウラジオストクの歴史 ほか)
第2章 「地方主導の国際戦略」とその挫折(1990~1993年)(クズネツォフによる国際戦略とその困難;体制転換期の沿海地方とウラジオストク ほか)
第3章 絶え間ない政治闘争と経済・社会の混迷(1993~2000年)(沿海地方内部における権力闘争;「地元利益の擁護者」として ほか)
第4章 プーチン政権下の「集権化」と復興(2000~2005年)(プーチンと沿海地方;ダリキン知事の下での政治闘争 ほか)
第5章 大規模再開発への期待と疑念(2005~2009年)(大規模再開発の決定;ウラジオストクへの「垂直的権力」 ほか)

著者等紹介

堀内賢志[ホリウチケンジ]
1967年7月、東京生まれ。1991年3月、早稲田大学第一文学部文学科ロシア文学専修卒業。2004年3月、早稲田大学大学院社会科学研究科単位取得退学。2000年4月~2002年3月、早稲田大学社会科学部助手。2003年1月~2007年3月、早稲田大学21世紀COE「現代アジア学の創生」COE研究員。2006年2月博士(学術)学位取得(早稲田大学)。2007年4月より早稲田大学社会科学部助教。専攻は北東アジア国際関係、ロシア政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoneyama

15
2010年の本。良港ながらずっとロシア国内的には植民地役割であり戦後冷戦下はずっと軍港として秘密都市。ソ連崩壊でいよいよアジア太平洋の玄関として期待されたのにモスクワの方針転換で地方主導が失われ、マフィアの暗躍、裏社会とつながるナズドラチェンコ知事の時代になり、と、お決まりのロシア90年代の地方政治史が解説されている。開放都市になったとき、日本でも新時代を期待して経済交流を持ちたい動きはたくさんあったが、残念な20年となった。この本から更に10年。プーチンロシアは更に混迷を深め、もうチャンスは無いのかな。2022/11/29

組織液

13
主にソ連崩壊後のウラジオストクや沿海州について簡単に説明している本です。帝政時代やソ連時代のウラジオストクについてはそれなりに話を聞いていましたが、ロシア連邦になってからもこんな政治闘争や経済、社会の混迷が続いていたんですね。ウラジーミル・クズネツォフ覚えておこう。「現在(2010年)進行中のウラジオストク開発に対しては、地元においても諸外国においてもさまざまな期待と懸念が存在する。これまで何度も期待を裏切られてきた日本では、冷ややかな声が少なくない」まさか国ごと、しかもこんな形で裏切られるとはなぁ…。2023/04/26

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