出版社内容情報
100の書評でめくるめく世界の旅へ誘う愛書狂による最強のブックガイド!
【ヨーロッパ文化史・性愛・伝記・歴史・社会・各国文化論・各国語・古典文芸史・文芸批評・現代小説・西洋美術 など】
内容説明
100の書評でめくるめく世界の旅へ誘う愛書狂による最強のブックガイド。
目次
文化の源流をたどる ヨーロッパ文化史
情熱のありかを探る 性愛
人生と仕事に学ぶ 伝記
社会の成り立ちを読む 歴史・社会
文化の違いを知る 各国文化論・各国語
名作に親しむ 古典
書物の文化を知る 文芸史・文芸批評
各国の物語を読む 現代小説
絵画の見方を学ぶ 西洋美術
著者等紹介
鹿島茂[カシマシゲル]
1949年、神奈川県生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専門は19世紀フランス文学。共立女子大学教授。1991年、『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、1996年、『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、1999年、『愛書狂』でゲスナー賞、『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞、2004年、『成功する読書日記』で毎日書評賞を受賞。ほか、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
磁石
20
どうして鹿島さんの書く本は面白いのか、どんどんページをめくり新しい著作を求めてしまうのか、わかった気がする。読書の駆動力。ここに載せられたのは厳選した一部だろうが、それでも中々の量の書評。これだけ書き続けてきたからこそ、読者を誘い込む文章を作ることが出来るのだろう。まだまだ自分の見識が狭かったことを教えてくれる、世界の広さにワクワクさせてくれる書評集。2017/03/25
きりぱい
15
面白かった。洋物となっているのは、外国作品だけではなく、外国の素材を扱った日本作家の作品も混在するから。知らない本もまだまだあるものだと思い知らされるそのセレクトは、その本を読みたくなるというより、もうこっちの方が面白いのでは?というほど、おいしいところがコンパクトにまとめられている。アメリカのシンボル的なミッキー・マウスの名前の背景だとか、英仏百年戦争に隠れた紋章のもめごとだとか、最初から惹きつけられ、発見があり、エッセイを楽しむように興味が尽きない。文化史、性愛、伝記、古典の章が特によかった。2012/03/12
viola
8
欧米モノなので洋物篇。100冊もの書評が載っているのに、読んでいたのはまさかの1冊だけ!(笑)結構マニアック色が強く、ヨーロッパ文化史、性愛、伝記、古典、文芸誌・文芸批評、西洋美術などなどのテーマごとに分かれています。最初は正直つまらなかったのですが、後半に向けて付箋が盛りだくさんに。鹿島さんって守備範囲がとにかく広く、こんな本もあるのね、と毎度勉強になります。『プルターク英雄伝』は、潮文庫の鶴見訳がいいみたい。エミール・ゾラ『獲物の分け前』はルーゴン・マッカール叢書20巻のうちでも最高傑作だそう。2012/03/29
Ted
2
'07年8月刊。○2016/02/15
RYO!?
1
愛書家、鹿島茂の書評「洋物篇」。洋物ということで欧米全体が対象範囲なせいか内容も幅広く「和物篇」よりは楽しめた。著者はフランス文学者なだけあって、フランス関連の書籍が多かった気がした。読んだだけで教養が身に付きそうな、自分の頭が良くなったような気にさせるそんな本。ただ、自分にとっては、文芸史・文芸批評の章は内容すら良く理解できない物が多かった・・。自分のように、この本を読みながら逐一気になった単語を検索した人もきっといるはず!?2016/06/18