内容説明
本書では、行為者が他者との関係を構築することによって活用が可能となる、社会的ネットワークに埋め込まれた資源を社会関係資本(Social Capital)とみなしています。そして、この資源の活用が、行為者の目的の達成に役立ちます。社会関係資本は、近年さまざまな学問領域で議論されており、社会関係を構築することがなぜ行為者や社会の利益につながるのかを説明する際に有効な概念です。
目次
第1章 外資系企業の歴史研究
第2章 外資系製薬企業と社会関係資本
第3章 日本製薬産業の発展と外資系製薬企業
第4章 メルク社と日本メルク萬有・萬有製薬
第5章 シエーリング社と日本シエーリング社
第6章 イーライリリー社と日本イーライリリー社
第7章 事例研究の総括と展開
著者等紹介
竹内竜介[タケウチリョウスケ]
1980年生まれ。2003年神戸大学経営学部卒業。2010年神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程(マネジメント・システム専攻)修了。博士(経営学)。2011年横浜国立大学経営学部専任講師。2017年カーディフ大学ビジネススクール客員研究員。横浜国立大学大学院国際社会科学研究院(経営学部)准教授。主な論文:「多国籍製薬企業の在日経営と社会関係資本―1950‐90年代、メルク社の事例を中心にして―」『企業家研究』7巻、1‐19頁、2010年(第5回企業家研究フォーラム賞 論文の部受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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