内容説明
光が強ければ強いほど、その影は濃くなるものだ。世界一の産油国となり、経済発展著しいロシアを「表の顔」とすれば、「裏の顔」は謎に包まれた部分が多い。暗殺事件・チェチェン紛争・独裁体制…。これらはたしかに深い闇だ。しかし、旧ソ連新興独立諸国を数多く訪れ、体当たりで調査・研究してきた著者は、翻弄される側の国ぐにからロシアを覗いてみることによって、その“KGB体質”を明るみに出していく―。一方で今、「日本ブーム」が旧ソ連地域で盛んだ。外交においても、ビジネスにおいても、かの国ぐにとの関係が深まる今日、本書は日本人が直視しておくべき「現実」である。
目次
プロローグ―旧ソ連からロシアが見える
1章 反ロシア精神、旧ソ連ノスタルジーの噴出
2章 「未承認国家」という名の火薬庫―ロシアと旧ソ連の係争地
3章 ロシアのKGB的体質
4章 知られざる親日国家群
5章 日本はロシア、旧ソ連諸国とどうつきあうべきか
エピローグ―強いロシアとプーチンのゆくえ
参考資料集
著者等紹介
廣瀬陽子[ヒロセヨウコ]
1972年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科准教授。専門は国際政治・コーカサス地域研究。慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了、博士課程単位取得退学。政策・メディア博士(慶應義塾大学)。国連大学秋野記念研究フェローとしてアゼルバイジャン在外研究、慶應義塾大学総合政策学部講師などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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