出版社内容情報
東京タワーのライトアップで知られる日本を代表する照明デザイナーからのメッセージ。進路に悩んだ高校時代やヨーロッパ留学の体験、日本各地でのライトアップのエピソードなど新しい世界を切り拓いてきた道のりを語る。
内容説明
東京タワーや明石海峡大橋のライトアップで知られる世界的照明デザイナーから若い世代に向けたメッセージ。進路に悩んだ学生時代、ヨーロッパ留学の体験、照明デザインとの出会い、各地のプロジェクトでのエピソードなど、新しい世界を切り拓いてきた道のりをたどり、照明デザインの魅力とその可能性を語る。
目次
序章 照明デザインの仕事とは?
第1章 将来を考え続けた学生時代
第2章 やりたいことを仕事にする
第3章 明かりを求めて世界に旅立つ
第4章 照明デザイナーとして生きる
第5章 日本の夜の街に光を!
終章 明かりの未来とあなたの未来
著者等紹介
石井幹子[イシイモトコ]
都市照明からライトオブジェや光のパフォーマンスまで幅広い光の領域を開拓する、日本を代表する照明デザイナー。国内のみならずヨーロッパ、アメリカ、中近東、東南アジアでも活躍。近年は世界各地で大がかりな光演出照明にも取り組む。東京芸術大学卒業。フィンランド、ドイツの照明設計事務所勤務後、石井幹子デザイン事務所設立。国内外で受賞多数。2000年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ゆにす
6
とてもよかったです。照明デザインはもう私たちにとって当たり前のようになっていますが、それはつい最近のことだったのですね。石井さんがこんなに苦労して日本の景色を明るくしてくれたこと、初めはボランティアだったなんて驚きでした。美大からデザイン事務所でアルバイトするあたりは「はちみつとクローバー」を彷彿させるものがありました。美しいものを美しいと感じることを大切にしたいです。2012/11/09
Ichiro Toda
5
照明デザインという日本ではあまり認知されていない職業について実際の仕事やそのなり方、海外での仕事経験など著者の伝記的な話が展開される。照明デザインということ自体には全く興味がないが、あまり多くない職業になる、または新しい職業を作り出すという点が非常に興味深い。もちろん照明についての話も面白く、専門的に展開されている部分も少ないがあり、写真と見比べながら読むと著者の作品をより理解できる。仕事の心構え、外国での仕事の仕方など照明に興味がなくても心惹かれる。課題図書であったらしいが、それに耐えうる良質な新書2014/05/12
寝落ち6段
2
どこそこの城やタワー、橋、歴史的建造物などのライトアップはイベントとして当たり前のような感じの現在。人類はまず火から始まり、電気で光を求めている。ただ生活に必要だからというわけではなく、光が照らし出す幻影は美しく、その為だけにでも足を運びたくなるほどの芸術になっている。筆者は日本の照明デザインのパイオニアである。認知されるまでの苦労もわかり、逆に喜びも書かれている。感動というのはそういう基盤の上にさせて頂くものだと敬謙になれる。2014/01/26
インテリ金ちゃん
1
日本における照明デザインの先駆者の自伝。新しいこととの出会いは幸運であるが、それ以上の努力を感じた。2017/06/23
imka
1
勉強に対する姿勢や考え方など大変参考になりました。 今よりも男尊女卑の考え方が強い時代に頑張られた方の本なので、特に女性はやる気がもらえるのではないでしょうか?2013/09/07
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