内容説明
本書は、イスラム教の成立から説き起こしてその世界的発展を展望するとともに、イスラム文化の現代における意義にも言及し、複雑な西アジア世界を理解するための指針を与えるものである。わが国「イスラム学の父」による西アジア世界の入門書。
目次
第1章 イスラム教の成立(マホメットの誕生;マホメットの最愛の妻アーイシャ;コーランと生活の実際;アラビア砂漠の掟)
第2章 イスラム教の発展(アラブの民の3千年;世界史教育と中世のイスラム世界・ヨーロッパ世界;マグリブの都、コルドバ;トルコ民族とイスラム世界)
第3章 イスラム文化と現代(中東民族主義の裏づけ;世界史におけるイスラム;イスラム文化と現代)
第4章 イスラム文化余話(アラビアのストーン・サークル;ジプシー族のふるさと;『アガーニーの書』;アラビア書道;イスラムの神秘主義と仏教;吟遊詩人とアラビア文化;『アラビアン・ナイト』を訳す)