テロの帝国アメリカ―海賊と帝王

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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750316888
  • NDC分類 319.530
  • Cコード C0036

出版社内容情報

国民の恐怖と「愛国心」を利用して軍備を増強し、国際社会では圧倒的な軍事力を誇示し、中東支配を目論む米国の「対テロ戦争」とは? 公認の敵と自らが名指しした者による暴力を「テロ」と定義し、自らの暴力を「報復」「先制攻撃」とみなす論理の本質を抉る。

第一版序文(一九八六年)
序 章(二〇〇二年)
第一章 思想統制――中東の場合(一九八六年)
第二章 中東のテロリズムと米国のイデオロギー体系(一九八六年)
第三章 米国の鬼神学におけるリビア(一九八六年)
第四章 中東における米国の役割(一九八六年十一月十五日)
第五章 国際テロリズム――そのイメージと現実(一九八九年)
第六章 9・11後の世界(二〇〇一年)
第七章 米国/イスラエル=パレスチナ(二〇〇一年五月)
原 注

内容説明

チョムスキーがテロリズムを解体する古典的作品の改訂版。中東における米国の役割を掘り下げ、「テロリズム」について世論をメディアがいかにして誘導しているのかを暴く。旧版にあったリビア爆撃やイランに関する章に新しい数章が加わった本書は、第一線に立って米帝国主義を批判してきた著者が国家テロを論じる、卓越した作品となっている。新しい章では、2000年10月に始まったパレスチナの第二次インティファーダ、そして「9.11」が米国の中東政策に及ぼす影響力を論じるとともに、「9.11」以降に広がったテロの概念を脱構築する。

目次

序章 (二〇〇二年)
第1章 思想統制―中東の場合(一九八六年)
第2章 中東のテロリズムと米国のイデオロギー体系(一九八六年)
第3章 米国の鬼神学におけるリビア(一九八六年)
第4章 中東における米国の役割(一九八六年十一月十五日)
第5章 国際テロリズム―そのイメージと現実(一九八九年)
第6章 9・11後の世界(二〇〇一年)
第7章 米国/イスラエル=パレスチナ(二〇〇一年五月)

著者等紹介

チョムスキー,ノーム[チョムスキー,ノーム][Chomsky,Noam]
マサチューセッツ工科大学教授。世界的に有名な言語学者であり、哲学者、政治評論家。国際政治、メディア、米国の外交政策、人権に関して膨大な著作を著し、世界各地で講演活動を行なっている

海輪由香子[カイワユカコ]
1952年生まれ。東京都立大学人文学部人文学科卒業。翻訳業、心理学・歴史・評論などの分野

門脇陽子[カドワキヨウコ]
1960年生まれ。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業

滝順子[タキジュンコ]
1956年生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒業。おもに時事英語関連の雑誌翻訳に携わる

長尾絵衣子[ナガオエイコ]
1969年生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。翻訳業、ノンフィクション・映像などの分野
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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roughfractus02

3
大王が海賊になぜ海の安寧を乱すのかと問う。海賊は大王になぜ世界の安寧を乱すのかと問い返す。アレキサンドロスの東方遠征での一場面を、聖アウグスティヌスが「秀逸で鮮やか」と伝える逸話から始まる本書出版は2002年、9.11後ブッシュ政権がイラク戦争を起こす前年である。アフガンへのチャーチルの毒ガス使用を9.11後のアメリカの対応にオーバーラップし、対ゲリラ戦訓練基地で顧客国家を援助することで解放の神学を打倒するアメリカ学校を語る著者は、テロリズムという語を特定のテロ行為に制限する現代の大王に海賊の側から問う。2017/05/18

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