内容説明
巨大な王墓ピラミッド、ツタンカーメンの黄金のマスク、まばゆいばかりの宝飾品の数々、そしてもの言わぬ王達の彫像など、本書では広く世界の美術史上に燦然と輝く名作の数々を残すエジプト美術の流れをたどりつつ、その神秘のヴェールにかくされた謎解きに挑戦し、古代エジプトからのメッセージを読みといてゆく。そこには5千年の時を超え、忘れられていた王朝の栄華が再現され、神と人とが一体となった美の世界を味わうことができるだろう。
目次
第1章 神々の抗争
第2章 永遠の家に住む―ピラミッドと太陽信仰
第3章 諸王の苦悩―ヒューマニズム文学と王像
第4章 新王国時代の栄華―女性のホルス、ハトシェプスト女王
第5章 アマルナの知的冒険と美術
第6章 ラムセス大王とその後継者たち
第7章 落日の照り返し―永遠を凝視し続ける