内容説明
世界の最先端を行くゲーム市場を開拓し、今や世界企業となった「ニンテンドー」。日本一の株価を記録し、卓越した国際競争力で高成長をつづけきた「セガ」。超高収益を誇る両社の財務内容、経営組織、研究開発体制、経営戦略を分析し、激化する競争とマルチメディアの進展下での両社の生き残り戦略を検討する。
目次
1 任天堂(ゲーム市場と任天堂;任天堂の歴史;任天堂の経営体制と経営理念;任天堂の経営戦略;任天堂の収益・財務構造)
2 セガ(セガが確立してきた高収益構造の実態;バランスのとれたセガの多角化戦略;リストラクチャリングと経営組織の変革;積極的な国際化戦略と撤退;独創性をめざした研究開発;高度情報化社会への挑戦)
3 激化するゲーム業界の競争
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
富士さん
1
ゲーム業界の基礎知識を得たくて読みました。あまり期待はしていなかったので、目的は達せました。しかし、業界に何の愛着もない経営学者がオープンソースをこぎれいにまとめただけという感じで、どの数値をどのように使って経営分析を書けばいいのかというお手本にはなりますが、状況が大きく変わった現在では陳腐化甚だしい内容です。これにインタビューや業界の本質に迫った論考でもあれば独立した著述として時代を経ても読めるのですが、なんせまったく思い入れが見えないので、当時はこうだったのかという資料としての価値しか感じません。2020/11/02