NHKブックス<br> 黄金郷に憑かれた人々

NHKブックス
黄金郷に憑かれた人々

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784140015780
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C1322

内容説明

15世紀末、当時の先進地域アジアを目ざしたコロンブス、ガマにはじまる大航海は、未知の大陸や海峡の発見によって新たな黄金郷への渇望を生み、さらなる探検へとかりたてた。本書は、黄金に憑かれた人々によるアステカ、インカ帝国等の征服と略奪の実態を記録し、大量の金獲得が待望久しい東洋の奢侈品入手を容易にした経済史的考察を加えて、歴史上の大転換期にあったヨーロッパの姿を浮かび上がらせる。

目次

黄金郷への旅
環インド洋圏
南海から地中海まで
ジェノヴァとポルトガル
ジェノヴァ人とコロンブス
ヴァスコ・ダ・ガマとその後継者たち
香料諸島をめぐる争い
白い蛇神の再来
アンデスの黄金帝国
ムイスカの黄金郷
エル・ドラードの幻
パリマの湖とマノアの湖
シボラとキビラを求めて
ソロモン王の島々
なぜ黄金郷を求めたか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yoko Kakutani 角谷洋子/K

1
ペルッツの『第三の魔弾』でコンキスタドールたちの歴史に興味が湧いて本書をとる。題名通り古今東西、黄金を求めた航海者、冒険者たちのエピソードが詳細に語られる。コンキスタドールといえばイベリア半島勢のイメージが強いが『第三の魔弾』で主人公がドイツ人なのは何故か? スペイン王カルロス一世はヴェルザー、フッガー等のドイツの大商人に多額の借金があって、ドイツ人にも特権を与えていたからなのだ。そういう背景も本書を読むとよく分かって実に面白い。2021/09/08

日の光と暁の藍

0
大航海時代について書かれた本。本書で、大航海時代は海だけでなく、南北アメリカ大陸内陸も含めた幅広い解釈で捉える必要があるのだな、と認識を改めさせられた。本の最後で、なぜ黄金を追い求めたのかが考察されているが、ヨーロッパの人々が渇望した東洋の物産や香料諸島の香料を手に入れるために黄金が不可欠であり、渇望を満たすため、贅沢への欲望を満たすために黄金が必要であったのだと理解できる。欧州各国内部には彼らの欲望を満たすための手段である黄金が手に入らなかったために大西洋へ、そして太平洋へ彼らは進出していったのだ。2013/07/18

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