中公新書
老いはこうしてつくられる―こころとからだの加齢変化

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121015181
  • NDC分類 491.358
  • Cコード C1245

内容説明

またげると思ったバーが越えられない。痛みを表現する適当なことばが見つからない。このようなとき、人は老いを自覚する。しかし同じ年齢でも気力の充実した人もいれば、見るからに老いを感じさせる人もいる。このような個人差はなぜ出てくるのだろうか。本書は、からだの老化がいかにしてこころの老いを導くのかを独創的発想による実験で具体的に考察しながら、人々がからだの老化を受容し、こころの老いを防ぐ方法を展望する。

目次

はじめに 寝たきり老人の調査から
第1章 脚の衰えとアフォーダンスの知覚
第2章 痛みをどう表現するか
第3章 高齢者は感情に乏しいか?
第4章 年寄り扱いのはじまり
第5章 将来への悲観がはじまるとき
第6章 高齢者心理は誤解されている

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じょうこ

5
同じ著者による『0歳児がことばを獲得するとき』の実験計画が興味深かった。そこで対極にある高齢者テーマではどんな実験をするのだろう?と。「バーをくぐるかまたぐか」(バーを少し離れて見たときと実際の判断結果の差異)、「金銭の時間割引率」など20~70代で計測する。いずれも60代から明らかに差異が出てくるようだ。20年前の本なので、超高齢化社会を迎え、新たな視点でこの手の研究があるといい。2021/08/23

ぽんまま

0
老い=加齢ではなく個人差がある。身体的には同じように老いてくるはずだけど、心の持ちようで見ためはかなり変わるんだということ。心を老いさせないためにはどうすればよいのか?回りからの配慮や刺激など、介護社会に興味深い内容の本でした。2010/09/20

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