中公新書<br> 多文明世界の構図―超近代の基本的論理を考える

中公新書
多文明世界の構図―超近代の基本的論理を考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121013392
  • NDC分類 290.1
  • Cコード C1225

内容説明

近代の終焉は近い。人々は今、ポスト・モダンの世界像を探し求めている。が意外にもそれは私たちの足許に既にある。超近代の基本的な論理は多文明の共存であるべきである。「人々が共通の世界観を共有する」ような地理的な範囲、すなわち「世界単位」が、それぞれに個性的に生きていく、そのような地球世界が求められるべきである。本書には「地域哲学」と「生態論理」の考え方に裏打ちされた二四の「世界単位」が提唱されている。

目次

序章 多文明認識の視座
第1章 足で見つけた「世界単位」
第2章 「世界単位」としての日本
第3章 頭で考えた「世界単位」
第4章 ヨーロッパ
第5章 「世界単位」をどう生かすのか
終章 「世界単位」に生きる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

茶幸才斎

2
世界を国境で区切った国家の集まりとしてでなく、地域の風土や歴史的経緯から人々が価値観を共有する地理的範囲を「世界単位」と名付け、その集合として捉えようとする試み。中国大陸には儒教と華夷秩序に基づく世界単位があり、インド亜大陸にはヒンドゥ教を共有する世界単位があり、日本も一つの世界単位で、欧州はフランス、ドイツ、イギリスで別々かな、と云っている。面白い試みだが、筆者による線引きもまた、世界の多様性を過度に単純化している印象が否めず、学問的危うさを感じる。結局、世界を知るには自分で見て感じるしかないのだろう。2013/04/06

サアベドラ

2
世界を生態適応型、ネットワーク型、大文明型の3つの型・24の「世界単位」に分類し、1つの普遍的価値で世界を見るのではなく、多文明共存の世界観を構築していくことを提唱する書。今や当たり前と思われる多文明の価値観の尊重が説かれているので、私見では今さら感が少しする。2006/03/23

たぬき

1
地理学者出身だが、地政学を視野に入れないのは なぜ?2010/05/11

壱萬弐仟縁

0
「他人を巻きこみ、他人の犠牲を前提にした生き方をやめようということである。そんなものでななく、もっと自己完結的な生き方に切りかえていこうということなのである」(66ページ)。この表現は、新自由主義とか、市場原理主義や、資本主義やグローバリゼーションからは出てきにくいだろう。誰かが犠牲になるやり方は限界を迎えているのだ。ヨーロッパが進化しているので、日本に輸入しようという発想は時代遅れであろう。日本独自の伝統の再創造が正しい路線ではないか。移植してうまくいくとは限らない。文化移植はデリケートな問題なのだ。2012/07/15

KUAD

0
んー期待して読み過ぎたのか。だkら、どうしたと思ってしまう。多読している人なら、当たり前のことしか書いてない。2010/05/16

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