内容説明
1億5000万年前、インドは南極大陸から分離、1億年かけて北へ移動してユーラシア大陸に衝突した。その衝撃でヒマラヤの芽が隆起を始める。ヒマラヤは両大陸の間にあったテチス海から誕生したのだ。隆起の中心はチベット周辺山脈からうねるように南に移動し、そのうねりを包み込むように全体の隆起が重なって高さを増してきた。ヒマラヤはどこまで高くなるのか。精密測量と地形・地質の分析が解明したヒマラヤ誕生のドラマ。
目次
1 まず測ってみよう
2 ヒマラヤは低くなっている?
3 再測
4 ゴンドワナ大陸とヒマラヤ
5 ヒマラヤの芽生えはチベットから
6 ヒマラヤの根っこ
7 堆積物からヒマラヤが見える
8 ヒマラヤの裏側チベットでは
9 ユーラシアとインドの間に障壁ができたころ
10 カトマンズ盆地
11 コンピューター・シミュレーション
12 ヒマラヤの上昇速度
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
11
テチス海とか第三期とか用語が解説がないまんまにバンバン入ってくるので、ちょっと辛い。専門書ではなく新書なんだから、もう少し噛み砕いて欲しかった。ヒマラヤにも温泉が湧くことは分かりました。2015/01/04
takao
2
ゴンドワナ大陸の氷河堆積物がある。 (著書)南極大陸の歴史を探る、琉球の自然史、琉球列島地質誌、上昇するヒマラヤ2021/06/17
アルパカさん
0
専門的なことはわからないけど、地質学者ってのは地質学的タイムスケールの出来事を自由に論じられてすごいなぁと。いや、当たり前なんだけれども。2017/10/01