中公新書<br> 中国列女伝 - 三千年の歴史のなかで

中公新書
中国列女伝 - 三千年の歴史のなかで

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121001665
  • NDC分類 282.2
  • Cコード C1222

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

9
中国の歴史書、文学に現れる女性について「貞婦」「孝女」などの章を立て、古来からの中国人の女性観がよく分かる。第7章では、呂后、則天武后、西太后の中国三大悪女の行状を挙げ、そのむごさにゾッとする。妬婦の章では、しかるべき人間は、妾を持つべきものである。旧中国では<奥様は、お幾人お持ちですか>というのが、初対面の場合普通の挨拶として用いられた言葉だった。この場合<いや、わたしは一夫一婦主義でありまして>などと返答するのは野暮の骨頂で<まあ、ほんの二人ほどで>とでも言うのが会話をスムーズに運ばせる対応だという。2016/07/18

もち

7
あまりの女性蔑視っぷりに、読んでいて辛くなった。最後の呂后、則天武后、西太后の話は、改めて非道いと感じた。しかしこれらは、女性蔑視への反発という文脈で解釈しうるかもしれない、とも思った。いずれにせよ、私は現代日本社会のほうが好きである。2017/05/25

あにこ

2
呂后、則天武后は古代中国の話ではおなじみだが、近代の西太后はあまり深く知らなかったので、興味深く読んだ。彼女たちを駆り立てた凄まじいエネルギーは、一体どこからきていたのだろう。まさに業そのものが回り続けた生涯である。■舞台が中国なると、やはり何もかもスケールが違う。日本史上、悪人とか奇人とか言われる者たちもみなかわいく思えてしまう。それぐらい中国史上の人物たちは、えげつない。人間の愚かさ、おそろしさというものを濃縮してみせるこうした膨大なエピソード群が、広い意味での中国文学の、根底を支えているように思う。2019/10/14

わらのいぬ

2
歴史の本ではない。説話集や小説からエピソードを抜き出した本。実在した女性についても史実ではなく、通説・伝説から話を持ってきている。かといって面白くないわけでもない。フィクションや噂話の元になった、現実や社会通念があった訳だし。2013/02/11

すし

0
前半は、昔の中国は男尊女卑酷い国だったんだよ、みたいな内容。再婚は良くない、もし姦通したら殺されても当然、という話を見て、甄嬛はものすごく危ないことをしてたんだなぁ、と前に見た中国ドラマの内容を思い出した。後半は前半の孝女、貞婦とは逆の人たちの話。最後の三人の女傑の話はやっぱり強烈だった。一つ印象的な文を抜き出すと、「死ぬのは不遜の輩ばかりではない。武后が快からず思うものは、すべて死なねばならぬ」など。2015/02/01

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