筒井康隆全集 〈第8巻〉 心狸学・社怪学.国境線は遠かった

筒井康隆全集 〈第8巻〉 心狸学・社怪学.国境線は遠かった

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  • サイズ B6判/ページ数 372p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106444081
  • NDC分類 918.68

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょちょ

23
連作短編「心狸学・社怪学」、短編15作、ほかエッセイ。 相変わらず筒井流ドタバタが多いが、「母子像」は彼の短編の最高峰の1つだと思う。 SF作家ならではの発想に加え、ホラー要素もある。猿のおもちゃが実に不気味。 「くさり」もかなりホラー要素の濃い作品で、かなり怖いよこれは。 ドタバタですごいのは、「国境線は遠かった」だろうな。 だんだんすごい短編が増えてきた。 ★★★ 話は違いますが、うちの猫の1匹がこの本にマーキングしてしまいました。頼むからトイレで「ちっち」してね。2019/06/11

いおむ

6
既読済みです。2017/07/31

安藤スミス

2
「人格を規定するのは欲望である」。そんな「わかりの悪いおとな」や「内心わかっていても、わからないふりをしたがるおとな」が目を向けない原理にあの筒井康隆が目をつけるとどうなるか。斯くの如くである。表題の「心狸学・社怪学」以外にも「混同夢」のような風刺とエロスが渦巻く8巻。エッセイでは「突拍子」が面白かった。2014/03/29

たなしん

2
学を面白がることが学を構成するロゴスを批判し解体し、学を語る小説は学を騙る小説へと変容する-ー『東海道戦争』から『虚人たち』までを射程に収めつつ『心狸学・社怪学』との関係においても直球ど真ん中を行ってる巽孝之の解説が良いね! 筆を滑らす芸風の足場が固まってきたのもこの辺で、執拗なまでに言葉に執着する姿勢が凄みを帯びていくその片鱗も見られると思った。幻視されたイメージ、フラグメントが生の形で放り込まれる作品も目立ってきていて、『母子像』『くさり』は一つの極北かも。静謐なのになんだこのド激しさは、ってなった。2012/07/14

しゅう

1
ちょっと独特なホラーな作品が多かった。 くさりの雰囲気が怖かった。 目が見えない状態で、あの空間にいるのを想像すると恐ろしい。逆に見えない方がいいのか‥ 心理学、社会学は面白い。 タイトルの用語の意味が分かると尚楽しめる2023/04/09

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