新潮文庫<br> 危険な童話

新潮文庫
危険な童話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101255163
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「おばちゃまの目はどうして、そんなに怖く光っているの?」「それはお前を殺すためだよ」…不意に暗転するメルヘンの世界。人間心理の狂暴な衝動を描く表題作。同級会で40年ぶりに会った男が1500万円もの大金をポンと貸してくれるというのだが、その真意は?―「茜色の空」。怠け者の女と結婚した男が女のためにした最後の仕事とは?―「女に向かない仕事」。夢と戦慄の全10編。

目次

茜色の空
夜の散歩人
涼しい眼
法則のある死体たち
戻り道
女に向かない仕事
窓の灯
越前みやげ

危険な童話

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

48
面白かったです。夢とサスペンスとホラーの融合したブラックな世界がたまりません。童話でありながら童話ではない短編集と言えるかもしれませんね。2021/10/13

KAZOO

47
この短編集は確かに阿刀田さんらしいものだと感じられました。10篇の短編集で何気ない感じで話が進むのですが、最後に落ちがあってよく考えるとかなり怖い話であると感じさせます。余韻を作るのがやはりうまいと感じます。2015/04/20

あおい

16
死に纏わる短編集。どこか不穏な雰囲気を漂わせつつ淡々と進んでいく物語。そして最後にぞくっとさせてくれます。「窓の灯」が良かった。でもちょっと読みにくかったです。2016/02/16

パンダCRZ

15
★★★・・ 3/5 タイトルになっている「危険な童話」他、様々な最後の一線を越えてしまった人の狂気がつまった10編の短編集。最後の数行を読むとザワザワする。私が一番印象に残った作品は「越前みやげ」。2017/01/02

金柑

14
オチそのものよりも、そこに至るまでの描写の雰囲気が魅力だなと感じた一冊。男主人公と女性との行きずりの関係が複数の短編でよく用いられている。 個人的に好きな話は「窓の灯」。合席した男がただの話し相手ではなく、重要なキーパーソンであったところが意外かつ印象的だった。2017/02/19

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