地球人ライブラリー<br> アモンティラードの樽 その他

地球人ライブラリー
アモンティラードの樽 その他

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784092510388
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

シェリー酒の地下蔵におびきよせて復讐を遂げる「アモンティラードの樽」ほか、「タール博士とフェザー教授の治療法」、「ミイラとの対話」など、一般にはあまり知られていないポーの傑作をおりこんだ8編。

 本書の表題になっている「アモンティラードの樽」は、屈辱のゆえに復讐を誓った男の物語である。時はカーニバルの夜。主人公は、ある恐ろしい計画を思いついた。彼が憎むべき相手はワインに目のない男である。アモンティラードとは、シェリー酒の一種だ。主人公はこのアモンティラードの大樽がある地下蔵に相手をおびきよせ、そして世にもおぞましい方法で復讐を遂げたのだった。 このほか、フランスの片田舎にある精神病院を舞台にした「タール博士とフェザー教授の治療法」では、正常であることとそうでないこととの境界線がいかに曖昧であるか、また正常である必要がはたしてあるのかどうか、を問いかけてくる作品である。 「ミイラとの対話」は、現代に復活したエジプトのミイラと学者たちとの論争だ。そこから伺えるのは、痛烈なアメリカ文明批判である。 一般にあまり知られていないこの3編にくわえ、「黄金虫」「アシャー家の崩壊」「黒猫」など名著8編も収録した。

内容説明

「タール博士とフェザー教授の治療法」、「ミイラとの対話」など一般にはあまり知られていないポー幻の傑作選。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

timeturner

4
「黄金虫」の暗号解説部分、いま読むとえらく親切で驚く。「黄金虫」は《おうごんちゅう》と読みたいなあ。《こがねむし》じゃ、蔵を建てて水飴買いそうじゃないか。「落とし穴と振り子」がいちばん怖かったけど、最後が肩すかし。かといってほかにどう終わればよかったのか思いつかないのだけれど。2014/05/06

コニコ@共楽

3
ポーの短編は昔から魅せられていたが、「ミイラとの対話」や「タール博士とフェザー教授の治療法」は、この本ではじめて出逢った。ちょっと時代がかっていて、ユーモラスでもあった。 「アシャー家の崩壊」や「アモンティラードの樽」などには、地下室のじめじめ感が物語全体の沁み入ってくるような不気味さがあった。あらためて、これらの有名な短編のしっかりとした構成力に驚く。2012/05/09

トマト

2
森晶麿さんの黒猫シリーズを読んでから気になって気になって(笑)夢中になって読みました。何度でも読み返したいけど、まず他の作品も読んでみたいなぁ。。2013/12/20

チルネコ

2
誰もが知っているメジャーな作品から初めて聞くようなマイナー作まで、8編の短編が収録されている短編集。人間を生きたまま生き埋めにしてしまう残酷なものだったり、自分そっくりの人物に追い詰められていく〔ドッペルゲンガー〕ものの恐怖感だったり、その内容は多彩に富んでいる。個々の短編が読みやすい上に、「黄金虫」のように一本意糸の通ったロジックが冴える推理の構成美は読み継がれる名作の存在理由がここにある!といった古典名作群。2009/11/24

秋生

1
 やっぱりポーはくどいなあ。現代からすると刺激がちと物足りない気がするけれど、地を這うようなのろのろとした文章のおかげでうす気味悪さが募ってくる。  自分の扱いにプンってなるミイラがなんか可愛い。ちゃんと服を着せてあげるおじさんたちも可笑しかった。「ミイラとの対話」は初めて読んだ。2023/11/11

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