人類の知的遺産<br> ベンサム

人類の知的遺産
ベンサム

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  • サイズ 新書判/ページ数 383,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061453449
  • NDC分類 133.4
  • Cコード C0310

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

54
この巻は「最大多数の最大幸福」という言葉で有名な功利主義を提唱したジェレミー・ベンサムについての思想、生涯、その著作についての解説です。私はほとんどベンサムの著作は読んだことがなく、彼が援助をした、ミルの著作は結構読んでいます。ベンサムは経済というよりも法律についてのほうがかなりの功績をあげているようです。「パノプティコン」という中央監視原理という考え方はどこかで知っていました。2015/07/12

masabi

15
ベンサムの生涯・思想とその著作集。人々を真に幸福にするのは法律であるとし様々な統治論を書くが、その中核となるのは功利主義である。ベンサムを死後有名にしたのがフーコーによるパノプティコン、権力と監視論である。病院や刑務所、救貧施設など様々な形でパノプティコンを適用しうると想定したようだが、現代では監視がさらに幅広いものになっていることをどう思うのか。2015/02/22

壱萬弐仟縁

14
最大多数の最大幸福? 今や、1%の最大幸福である。彼の生活保護の思想は、何らかの理由で労働不能な人の貧窮は救済されねばならない(16頁)。一望監視装置=パノプティコン(78頁~)。彼は財政問題に関心を抱いた(92頁~)。パノプティコンは1787年執筆(257頁~)。このような建物が現代日本に出来た場合、24時間監視。盗聴もできる。ベンサムの構造は独身者用、夫婦用、子ども用などと、多少はヴァリエーションがあるとわかる。しかし、現代日本にこんなのができれば、生きた心地はしないだろう。2014/12/27

抹茶ケーキ

0
前半は伝記と解説、後半は主要著作の抄訳、最後にその後の展開。解説は普通に分かりやすかった。パノプティコン論にも結構ページが割かれているし、それについて触れた書簡も収録されている。功利の名の下に収容者の身体の規律づけを効率化しようとするベンサムの無邪気さは、アウシュヴィッツの悲惨だったりフーコー議論だったりを通過した後の現代から見ると不気味に映るなと思った。2016/03/30

0
Y-20 ベンサム2002/08/09

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