ブルーバックス<br> 対数eの不思議―無理数eの発見からプログラミングまで

ブルーバックス
対数eの不思議―無理数eの発見からプログラミングまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18X12cm
  • 商品コード 9784061328624
  • NDC分類 411.2
  • Cコード C0241

内容説明

今でこそ関数電卓のおかげで指数・対数の計算はサッとできるが、昔はそうは問屋がおろさなかった。それを一挙に解決にもちこんだスグレモノがネピアとビュルギの発明した対数だ。後に天才オイラーが指数と関係づけて理論を完成させた。本書は、科学技術の発達を支えた〈黒子〉の指数と対数、さらに数学に不可欠な自然対数の底e(=2.718281828459…)について、オモシロ歴史を混じえながら、やさしく解説する。計算ずきの読者のために、パソコンのプログラムを付した。

目次

第1章 eは無理数である
第2章 指数と対数を調べよう
第3章 eの命名者はオイラーである
第4章 eの入った関数を微分・積分する
第5章 eと複素数の関係はどうなっている
第6章 eは確率・統計にも登場する
第7章 e,πとコンピュータプログラム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

99
この対数の説明についての本は非常にわかりやすく書かれています。そもそもの歴史と考え方が前半を占めていて昔習った時よりも理解できた気がします。ただその説明だけだと本が薄くなってしまうので、プログラミングについてかなりページを割かれています。ほかの方も感想で言われていますがこの部分は入れなくてもよかった気がします。2016/02/11

kaizen@名古屋de朝活読書会

59
eは指数関数の記号。 物理現象を素直に表現できる三角関数にはsin,cos, tanなどいろいろある。eで表す指数関数は,eだけなので演算が楽。三角関数を指数関数に起き直して計算し,元に戻す。数学は物理学を教えるために説明すれば、 納得しやすい。 数学と物理学の仲を取り持つ道具の一つがe。三角関数の代替をし,物理現象を簡単に表現するe。微積分や虚数との組み合わせにより表現する。2010/12/19

saga

54
【再読】オイラーの頭文字をとった自然対数の底e=1+1/1!+1/2!+…で無限に計算される無理数なのに、指数関数eのx乗が微分しても積分しても形が変わらない性質は、たしかに不思議だ。本書は、eの性質を説明するため、指数・対数関数、複素数、極座標と三角関数、確立・統計という数学の基礎部分に説明の多くを割いている。ポケコン、マイコンのプログラミングは、コンピュータの黎明期が窺われた。奥付は1993年第6刷。2021/11/05

まえぞう

12
三部作の最後は自然対数の底eです。元々は微積分を簡単にするために導入されたものですが、複素関数論では手放せませんね。正規分布にまで登場するのは驚きです。最終章のパソコンプログラムは、30年もたった今ではちょっと冗長すぎますね。2021/08/11

脳疣沼

7
高校数学の知識があれば読める。多少うろ覚えでも、基礎的な部分から解説しているので、ついていけると思う。そういう意味では高校数学再入門といった感じがする。いくつかπやeを計算するプログラムも載っているが、プログラミング経験がないと意味不明である。分からない人はこの文字の羅列をコンピュータに打ち込めば、計算されるんだなあと、思うぐらいしかできないが、複雑な計算も短い文字の羅列で表現できるのは面白い感じもする。2015/04/20

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