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内容説明
絶対零度付近である種の物質の電気抵抗がゼロになる超伝導現象はなぜ起こるのか。抵抗がなくなる仕組みはどんなものか。超伝導をもたらす電子対とはどうしてできるのか。なぜ極低温でなければならないのか…。発見以来46年間、謎を隠し続けた超伝導もBCS理論の登場によって解明されつくしたかに見えた。だがこの現象の奥は深い。1986年のミュラー、ベルドノルツ両博士による高臨界温度酸化物超伝導体の発見によって、超伝導は極低温の世界から室温の世界に近づき、新たな可能性と謎が姿を現したのである。
目次
1 幕開き前
2 超伝導の発見
3 混迷の時代
4 量子の世界
5 模索の時代
6 BCS理論の登場
7 新時代の幕開き
8 応用の時代
9 高温超伝導体の出現
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
17
#感想歌 超電導数式物理現象もおぼろげでしか理解してない p.s. B バーディーン C クーパー S シュリファ の3人による理論。 反対向き運動量を持つ2つの電子がクーパー対を作ることによって得られるエネルギーは、品力の相互作用のおおきさとすでに凝縮しているクーパー対の数の席で与えられる。 ちんぷんかんぷんですが、いつかは理解したいと思ったので、ブルーバックスとしては成功なのだと思われます。 2017/09/19
naoto
3
結婚スラスラと読むことはできた。理解しているか?と言われると…かなり疑問だけど。とりあえず読むことが大事、読んでるうちにわかるようになる!と思っている。感想にもレビューにもなってないけど…2018/09/30
はるゆう
2
フェルミ分布・ブロッホの定理の説明は、自分が今まで抱いていたものよりも具体的なイメージを与えてくれて、固体物理が何を語っていたのか、ものすごくよく理解できた。イオン配列に順応した電子波は、一定の波長を保って伝わり、運動量の変化を生じる「衝突」は起こらない。イオン配列の乱れがなければ、抵抗が生じない。不純物・熱振動による格子の乱れが電気抵抗になる。ここまで明確に示してくれた本は、今までなかった。 格子振動が超伝導の発生に寄与している、というのは興味深いけど、肝心の超伝導のところは流し読みした。2012/01/31