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出版社内容情報
【内容紹介】
通説に反逆しよう!!
パラドックスは分類してみると次のようになる。
(1)ほんとうのようなうそのこと(詭弁や数学でいう「にせ証明」)
(2)うそのようなほんとうのこと(逆説的真理)
(3)ほんとうともうそともいえないこと(狭い意味での逆理や二律背反)
いずれにせよ、通説を打破し、新説を打ち立てようとするとき、パラドックス的思考は有効である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかふく
1
主に数学に関するパラドックスを、クリイグ星に連れて行かれた三田太郎なる人物が現地の人間に教えたときの記録の形で解説紹介する。タイトルにもある通り、「旅」それも「空想旅行」の物語になっており、出てくる人物は皆名前が我々からすると反対で、形式上「発見された手記」である。三田太郎が誰だか分からず、そうするとこれが信用できるテクストなのかも分からない。最後には強い諷刺が行われる。パラドックスを解説する物語がこのような形をとっていることは、単なる思いつきという以上に「伝統的」な問題を含んでいそうだ。2014/05/25