角川文庫
肉迫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041612088
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

固い決意を胸に秘め、男は帰ってきた。港町N市―妻を失った男には、闘うことしか残されていなかった。男は抗争の火種のような土地を手に入れた。予想通りの妨害、脅迫。その背後にひそむ開発会社の社長こそフロリダで妻を殺した黒幕なのだ。男はパイソン357に弾を装填した。男の熱い血に引き寄せられていく女、そしてブラディ・ドールの男たち。導火線に火は点いた。N市に再びハード・ボイルドの幕が開く。好評シリーズ第三弾・

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

49
ブラディドールシリーズ第3作再読。フロリダで妻を殺された男、秋山。固い決意を胸に秘め娘とともに日本に帰ってきた。港町N市で秋山は闘いを始める。川中、藤木、坂井もいつしか闘いの渦中へ。海、車、カクテル、拳銃、そして死を恐れない男たち。秋山の娘を誘拐拉致した、下っ端チンピラに対する藤木が下した落とし前。藤木、敵に回したら恐ろしい男。やはり今回も藤木が良かったね。北方ハードボイルド満喫しつつ、引き続き第4作再読へ。 2021/07/09

ねこまんま

33
藤木、どんだけスキル高いねん、そんで、どんだけ物騒な町やねん(笑)!! このシリーズはまだまだ先があるけれど、ず~っとこの町で争いが続くのか? ず~っと彼らが巻き込まれ続けるのか? キザで無鉄砲な男たちの話の中に、ピリッと気の利いた女性が出てくるのはお約束ですが、彼女たちの魅力がたまらないですね。 カクテルなんて長いこと飲んでないなあ・・・・ 2016/06/30

せ〜ちゃん

25
★★★★★ シリーズ第3弾。2016/05/10

Aquarius

23
漢には血が許さないから譲れないトキがある!ブラディ・ドールシリーズ第3弾。今回も登場人物に心底痺れてしまった!軽い会話で多くを語らずとも、繋がっている川中エンタープライズの社員たち。今回は妻を亡くし、娘のために秋山が川中に近づく。感想を書こうにもとにかくカッコイイからこの思いをどう綴ろうかって気分です(笑)媚びず縋らず、待ち支援することで共に闘う菜摘。悪魔のような所業をさらりとやってのける藤木。更にバーテンダーとして磨きのかかった坂井。川中の2億5千万からの台詞に感服させられた。後7巻でとりあえず完結か。2015/06/01

taku

17
光のタフガイ、川中。影の仕事人、藤木。病弱ヒロイン(笑、キドニー。この三人の関係は変わらないんだろうな。巧妙なストーリー?意外性に富む展開?そんなものは誰も求めていないんだぜ。損得抜きで譲れないものがある。拭えない翳が心にへばりついている。紫煙を燻らせ酒で喉を灼く、そんな連中を感じながら漂う雰囲気にただ酔えばいい。シンプルな人生手哲学。これがブラディ・ドールの楽しみかた。いま実写化するなら川中は長瀬智也、藤木は浅野忠信か内野聖陽が似合う気がする。 2018/08/02

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