内容説明
少年には謎だった。下町と山の手、日本とヨーロッパ…。「日本探究」の遙かな旅は、両国橋から、はじまる。国語学者が綴る自伝的エッセイ。
目次
1 下町と山の手
2 「多力」の友と
3 不告別(わかれをつげず)
4 言葉と心
5 両国橋から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
脳疣沼
1
自伝である。”日本とは何か?”を日本語研究を通して考える。著者の日本語、そして日本国家に対する熱い思いが伝わってくる。あの戦争は浅はかな軍部が引き起こしたものだ。負け戦は彼らの責任だろう。しかし戦後になると、彼らと変わらない浅はかな日本人が、反軍国主義の名のもとに、違った方法で日本を破壊している。著者の嘆きが聞こえてくるようだ。2014/01/27
あはあみ
1
国語学者の大野晋先生の自伝的エッセイ。頭のいい人はこういう考え方をするんだなーて分かって面白い。大学生活序盤のうちにこういう本読んでたらもっと真面目に勉強したかもね…いやしなかったか。タミル語が日本語の起源て説、めちゃくちゃ叩かれてるみたいだけどこの本読んだ限りだと信じたくなっちゃう!反対意見もちゃんと読まないけないよね2012/01/24