岩波新書
技術官僚―その権力と病理

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  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004307747
  • NDC分類 317.3
  • Cコード C0231

出版社内容情報

なぜ公共事業には歯止めがかけられず,薬害事件の悲劇はくり返されるのか.これらの問題の根には,官僚制のなかで力をつけた技術者集団の存在が浮かび上がる.技術官僚の権力と病理に迫り,改革の真の課題を打ち出す.

内容説明

高まる批判をよそに、止まる気配を見せない大規模公共事業。くりかえし引き起こされる薬害事件の悲劇。これらの問題の深層をさぐると、官僚制のなかで力をつけた技術者集団の存在が浮かび上がる。これまで目が向けられてこなかった技術官僚に焦点をあて、その実態と病理に迫り、改革への道すじを提示する。日本官僚制論の新しい試み。

目次

第1章 なぜ技術官僚なのか(日本の官僚制の特質とは何か;技術官僚と法制官僚 ほか)
第2章 歴史のなかの技術官僚(官僚制の形成と官主導の近代化;支配体制の確立と技術官僚の地位 ほか)
第3章 なぜ公共事業は止まらないのか―土木技術官僚を中心に(事業計画を決定するのは誰か;「独立」と「棲み分け」の技官人事 ほか)
第4章 なぜHIV薬害事件はおきたのか―医系技術官僚を中心に(事件をふりかえる;厚生省薬務局の技官と事務官 ほか)
第5章 「技官の王国」の解体へ(行政組織法制の改革;キャリアパスの改革 ほか)

著者等紹介

新藤宗幸[シンドウムネユキ]
1946年神奈川県生まれ。中央大学大学院修士課程修了後、東京市政調査会研究員、専修大学法学部助教授、立教大学法学部教授をへて、2002年4月より千葉大学法経学部教授。専攻は行政学
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