出版社内容情報
クリーンなイメージのハイテク産業が新しい公害の発生源であることが明らかになってきた.流産や死産,子供の先天異常,住民の健康障害が報告され,癌の発生が懸念されている.シリコンバレーと日本各地をつぶさに調査してきた著者が,いま不気味に進行している日米のハイテク汚染の実態を報告し,その危険性に警鐘を鳴らす.
内容説明
クリーンなイメージのハイテク産業が新しい公害の発生源であることが明らかになってきた。流産や死産、子供の先天異常、住民の健康障害が報告され、癌の発生が懸念されている。シリコンバレーと日本各地をつぶさに調査してきた著者が、いま不気味に進行している日米のハイテク汚染の現状を報告し、その危険性に警鐘を鳴らす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こーめー
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ページが少なく、真面目な本の割には気軽に読めますが、古い本ということもあって内容が古く、話も単調なため飽きやすい。でも当時、シリコンバレーの経済的効果が期待されていた(と予想される)時に、環境問題の面から批判している筆者の先見の目は凄い。またこの環境問題の原因,結果,その対応などは今の原発問題に通じるものがある。2015/12/10
taming_sfc
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吉田文和先生による1989年の著作。ハイテク、つまり1989年当時のハイテクのことであるが、とくにシリコンバレーに代表される半導体産業による地下水汚染に焦点を当てている。同時に、日本における同様の地下水汚染問題に焦点を当てるという画期的著作。PCを最必需品として生活している現代人にとって、環境問題は終わっていないことを静かに、しかしながら確かに叙述する落ちついた文体は参考になる。環境問題に関心のある日本人には特に必読書である。2011/03/12
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