岩波新書
織田信長

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004131014
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

信長といえば誰もが戦国争乱期に生きた英雄の劇的な生涯を思い浮べるだろう.尾張の若き一戦国大名が,なぜ他の実力者にさきがけて天下統一の事業をほぼ成しとげえたのだろうか.日本の封建制がどのようにして確立していったかの解明を軸にすえて,信長政権の成立過程とその条件をさぐり,時代と人間の統一的歴史像を提示する.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

11
封建時代という大きな謎に対して、司馬遼太郎は「鎌倉幕府は百姓革命」、増田四郎は「封建制度は歴史にとって必然的なものではない」と深い示唆を与えてくれた。封建制度即ち武家政権というのは、本来全人民に普遍的であるべき武力が現実的可能性に破れた結果ある狭い階級即ち武家勢力にのみ集中してしまった結果起こった一時的な歪んだ現象ではなかったのだろうか。いうまでもなく権力の最重要要素たる武力を、主権同様権力が手放すはずがない。それでも主権は人民に解放したことになっている(国民主権)。もちろんイカサマの洗脳だ。かたや武力の2021/01/23

ぺんきち

1
織田信長について知りたかったので読んだ。古い本だが、おそらく織田信長について知りたいと思ったときに一番手に上がる本だと思う。正確な情報の羅列は、読む人にとって重要な資料となると思う。 2022/10/12

たこ焼き

0
信長に反抗する勢力は、単に自分達の勢力圏が脅かされることを恐れて動いただけであり、信長と同じスケールで反対勢力をまとめようと考えなかった。利害関係から人間関係、主従関係が生まれる。信長は伝統的に存在するその関係を立ち切り、中央集権との関係を新しく作ろうとした。日本には争いや議論がにっちもさっちもいかなくなったときの絶対的権威として天皇という存在があり、天皇が言えば誰もがしたがった。しかし普段権力を天皇が振るうことは許さないという不思議な役回りである。宗教的な動機でも、逆らう者を匿う勢力を信長は許さなかった2019/09/15

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