岩波新書
小繋事件 - 三代にわたる入会権紛争

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004100591
  • NDC分類 651.15
  • Cコード C0232

出版社内容情報

東北の一寒村,小繋村の農民たちが自分の生活を守るために,共同で利用してきた入会山をめぐって闘った50年におよぶ訴訟事件の記録.さらに,そこに集約された所有権と入会権という複雑な法律問題の解明も試みた.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

10
2013年版を使用。1964年初出。当地では、山とは木の生えているところであり、野とは草の生えている土地(36頁)。東北の農民運動家、小堀喜代七(80頁)は知らなかった。村特有の入会権。裁判になったようだが、当時の裁判所は、形式主義であったのを著者は批判される(154頁)。今も事務的なのだろうか? 国民裁判員制度は皆無の時代で、権力と農民の関係は想像するに今よりも一方的だったのだろう。175頁に1955年に機動隊が当該村に入る写真。警察や検察が農民への落とし穴を掘って落ちたらザマミロ的なもの(191頁)。2013/07/05

check mate

1
横断的・水平的連帯2019/10/26

Taq Asaq

0
 小繋。盛岡から県北へ伸びるIGRいわて銀河鉄道に、そんな駅があったああと、その程度で手に取った本。恥ずかしながら、事件のことについては、まったく知らなかった。小繋で起きた、山の入会権をめぐる、壮絶な、それはそれは壮絶な司法闘争の記録なのだ。法学を学んでいる人にとっては有名なのかもしれないね。というと法律の本のようだが、全く違う。俺の筆力では、残りの字数で内容と感想をまとめることができない。とにかく、めっちゃくちゃ面白いのだ。欲、得、プライド、怒り、因習、全てがないまぜのすさまじい本!それしか言えない。2014/12/27

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