1冊でわかる
1冊でわかるデモクラシー

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  • サイズ B6判/ページ数 231,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000268745
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0331

内容説明

「デモクラシー」という言葉ほど多義的で、便利に使われたり濫用されてきたものはないだろう。古代ギリシアに生まれたこの言葉は、歴史上、どのような理念や実践を生みだしてきたのだろうか。著者は、統治の原理、制度上の仕組み、人々の行動のあり方というデモクラシーのもつ3つの側面の区別に注意をうながしながら、共和主義や自由主義との関係、ポピュリズムの問題などと関連させつつ、「善き統治」にとってデモクラシーがもつ意味を明らかにしてゆく。イギリス政治学の重鎮が市民のために書き下ろした入門書。

目次

1 言葉と行為
2 われらの発足の地
3 共和主義とデモクラシー
4 トクヴィル氏いわく
5 デモクラシーとポピュリズム
6 近代デモクラシーの条件
7 デモクラシーにふさわしいシティズンシップ

著者等紹介

クリック,バーナード[クリック,バーナード][Crick,Bernard]
1929年生。政治学。現在、ロンドン大学名誉教授

添谷育志[ソエヤヤスユキ]
1947年生。政治理論・政治思想史。現在、明治学院大学教授

金田耕一[カナダコウイチ]
1957年生。政治理論・政治思想史。現在、日本大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1192

2
政治学の重鎮が書いた入門書。古代ギリシャから現代のポピュリズムまで、自由民主主義の歴史を紐解いて行く形式になっている。デモクラシーの意味合いや主体の変遷が読みやすく記述されており面白い。 このようにとても勉強になる本書である。が、著者の想定している知識レベルが割合高めなほか、クリック特有の言い回し(「政治」という言葉の使い方など)が多く、本当に何も知らない人のための入門書には向かないかもしれない。日本人の書いた新書あたりを読んでからの方がいいかも。 2018/07/13

陽香

2
200409292016/02/19

naokovski

2
最近はまっているオックスフォードの「一冊でわかる」シリーズ。三冊めにしてこのシリーズはまったくもって俗っぽい入門書ではないと実感。この本一冊でデモクラシーはわかりません。むしろ余計にわからなくなる。ただしこの本一冊でクリックの「政治」とはなんぞや、ということは多少わかるはず。一冊でわかるクリック政治学入門、といったところか。2010/09/28

遠山太郎

1
1)「正義を求める人間の性向によってデモクラシーが可能になる。しかし不正義をおかすことのできる人間の能力によってデモクラシーが必要になる」。ニーバー『キリスト教的リアリズムと政治的諸問題』。デモクラシーの多義性・政治・自由についての良書 ◇2われらの発足の地 32ペリクレスの葬送演説は..その昔、ヨーロッパ..合衆国..中南米、学校に通う子どもなら誰もが少なくとも次のような抜粋を教わった。37 ペリクレスがいわばデモクラシー的独裁者だった。ギリシア人はそのことを表現するのにデマゴークという言葉を用いた。2014/02/19

かみゅ

0
デモクラシーとは何か。著者は、特に日本では「トランプの切り札のように」用いられる「デモクラシー」という概念を相対化する。しかし、デモクラシーを否定しているわけではなく、よりよい統治はいかにして達成されるかを考える足掛かりとしている。 内容的には入門書ではあるが、すらすら読めるということを意味せず、ある程度この手の書物を読む訓練を受けている必要あり。また、著者の「クリック・レポート」は日本の主権者教育に大きな影響を及ぼしており、著者の議論の端緒を知ることは、主権者教育への理解を深めることに繋がるだろう。2017/06/18

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