出版社内容情報
国旗・国歌法制定後の初めての春,学校現場ではどんな変化が生じたのか.本書は生徒,教師,校長たちの2000年春を詳細にたどりながら,異議申し立てをした生徒にも光を当て,学校と日の丸・君が代の今後を展望する.
内容説明
本書では、学校現場に国旗・国歌として「日の丸・君が代」が強制され、異質な考えや存在といったものが排除されようとする中で、子どもたちは「日の丸・君が代」「国旗・国歌法」にどのように向き合ったのか、子どもたちにとって思想・信条の自由とはどのような意味を持っているのかを報告します。基本的スタンスは「子どもたちが主役」です。さらに、学校現場に「日の丸・君が代」が強制されてきた歴史的背景や全国の状況などについても考察しました。学校現場への「日の丸・君が代」の強制から見えてきたものを明らかにすることで、現在とそして将来の日本社会の姿が、うっすらと見えてくるのではないかと考えます。
目次
異議申し立てをする生徒たち
所沢高校と小金高校の場合
全国の学校現場では
「徹底通知」によって「日の丸・君が代」はどう強制されたか
著者等紹介
青砥恭[アオトヤスシ]
1948年島根県生まれ。埼玉県立桶川高校教諭。高校教育制度論・教師論・生徒の学校参加論・「日の丸・君が代」等について執筆。編著に、学校・教師の権力性を相対化することを呼びかけた『プロ教師たちの「学校崩壊」を斬る』(ふきのとう書房)がある
池添徳明[イケゾエノリアキ]
1960年大阪府生まれ。埼玉新聞記者、神奈川新聞記者を経て、99年からフリージャーナリスト。教育・人権・司法・メディアの問題などを中心に取材。「週刊金曜日」で今春、「日の丸・君が代」のルポを連載した。大岡みなみの筆名でも執筆
望月由孝[モチズキヨシタカ]
1949年東京都生まれ。千葉県立高校教諭。千葉県高等学校教育法研究会会長。93年より数次に渡り立正大学講師。98年、「最後の授業」で第27回「日教祖文学賞」受賞。主著に『女子高生の結婚宣言』(エイデル研究所)
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感想・レビュー
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Takao